内容説明
本書は三たびイギリスを訪れた際の資料や学んだことをもとに、サッチャー改革に揺れる最新の状況をも報告しながら、今後のあるべき「生涯学習社会」の姿を探ってみた。
目次
1 「文化の時代」に向けて―「文化」は世界のみんなの願い
2 管理社会と管理教育―なぜイギリスの教育なのか
3 古典的社会思想家のイギリス像―机上の理論では解けなかった国
4 イギリス各地の成人教育の実態―文化のかおりは「地方」から
5 スコットランドの成人教育―地方分権の実像
6 サッチャー改革のその後―戦後最大の教育改革と内ロンドン教育局の解体
7 追いつめられた地方自治―大都市議会の解散と自治体労働の民間委託
8 医療の民営化と競争原理の導入―福祉国家の解体と再編
9 「文化の国」とは何か―「学住」近接の学習社会