内容説明
「どうしたらフクロウになれるかっていうとね。森のフクロウが、『ホーホー、おまえはだれだ』ってきくでしょ。ぼくが、『テツだよー、ホーホー』ってこたえる。そしたら、すーって森に吸いこまれて、フクロウになれるんだよ」哲は得意になって、でたらめのお話を作った。そして哲と兄ちゃんは、いちばんおしまいのページを、まっ黄色にぬりつぶした。ひかりの森で見つけたフクロウと哲の、ふしぎな物語。
著者等紹介
広瀬寿子[ヒロセヒサコ]
『そして、カエルはとぶ!』(国土社)で第33回赤い鳥文学賞、第49回青少年読書感想文全国コンクール課題図書、『ぼくらは「コウモリ穴」をぬけて』(あかね書房)で第55回産経児童出版文化賞大賞、『まぼろしの忍者』(小峰書店)で第27回日本児童文芸家協会賞受賞
すがわらけいこ[スガワラケイコ]
イラストレーター。ナンセンス絵本からシリアスな読み物の挿絵などエスプリの効いたタッチで作品世界を描き出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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