内容説明
盛太郎の家は、大幸軒という中華料理屋。父ちゃんが配達中のケガで入院してしまったせいで、大幸軒は大ピンチ!ところが、盛太郎はお店をなかなか手伝おうとしない。小学生が手伝ったって、役に立たないどころか、迷惑をかけるに決まっているからだ。そんな盛太郎の態度に、おさななじみのすずはイライラ。でも、本当は…。
著者等紹介
みとみとみ[ミトミトミ]
東京都生まれ。日本児童文学者協会会員。「ちゅうでん児童文学賞」や「子どものための感動ノンフィクション大賞」「ニッサン童話と絵本のグランプリ」などに入選・入賞。『中くらいの幸せの味』が初の単行本となる
岡田千晶[オカダチアキ]
大阪府生まれ。ボローニャ国際絵本原画展2010入選。第66回産経児童出版文化賞産経新聞社賞受賞(絵本『ひだまり』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
31
中華料理屋「大幸軒」を営む父がまさかのケガで入院。近所にファミレスが出来て只でさえ客足が減っている中、店は大ピンチ!はじめは腰の重かった盛太郎だが、手伝う中で気付かされる、自分の店を含む商店街の厳しい状況、他店の数々の工夫、高齢化…。自分に出来ることを懸命に考え行動に移していく盛太郎が逞しい!コロナ禍の今、企業の打撃は計り知れない。こんなうまくは行かないんだろうけど、この危機を乗り越えて、当たり前のことが当たり前にできる『中くらいの幸せ』が早く取り戻せますように…。温かみある岡田千晶さんの挿絵が沁みます!2020/06/26
ねこ
8
コロナちゃんのせいで気鬱にもなるこの頃、ぜひ子どもたちに読んでほしいなあ。こころがいい感じに調整されまふ。2020/03/20
頼ちゃん
7
ちいさな商店はどこも大変だろう。簡単にはいかないだろうが、子どもたちが一生懸命考えて、大人も巻き込んで、昔ながらのご近所さん、いいなあ。2020/07/24
アショキ・ペンギン
2
小学校の教科書に載せてほしい作品。盛太郎が成長してどんどん積極的になっていく様子、そしてそれを見て変わっていく周りの大人たち、この過程に胸打たれるものがある。子どもながらも沢山アイデアを出して、大人たちの協力を得ながら、実行し、成果を出して、関わった人たちみんなをハッピーにする。今を生きる子どもたちが、周りの困っている人たちを助けたいと思ったときに、この本に書かれていることがヒントになるに違いない。『中くらいの幸せの味』というタイトルも秀逸。2020/01/01
だいきち
2
斜陽の食堂の息子のんびり屋さんの主人公盛君と、頑張り屋さんのすずちゃんが、盛君のお父さんが入院したことをきっかけに衰退していく自分ちの店に始まって、商店街全体の活性化に向けて奮闘する。客におまけをあげる作戦はいいなと思った。読みやすかった。2020/07/25
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