内容説明
「アブ」がきてから、キリコのまわりではふしぎなことがおきる。友の心の声がきこえたり、幼い日の自分と出会ったり。「それはキリコの心耳袋がとじているから。キライな人の心に入れば元にもどれる」と、アブはささやくのだが…。アブがいざなう言霊ワールドとは。
著者等紹介
ただのゆみこ[タダノユミコ]
唯野由美子。1949年、福島県に生まれる。『ごめんくなんしょ』で第16回小さな童話大賞・山本容子賞受賞。『ミックスジュース』(小峰書店)で第21回新美南吉児童文学賞受賞。にじゅうまる同人。国立市在住
菅野由貴子[カンノユキコ]
神奈川県生まれ。銅版画の製作を続けながら、絵本を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
13
心の声が聞こえてきたら…。自分と違う本当の自分との出会い、家族との出会い、友だち関係、ちょっと複雑なアブの行動、いろいろ考えさせられました。2019/09/09
おはなし会 芽ぶっく
9
キリコの耳の中にアブが入り、キリコが心をひらかなければ出られないといいます。アブが入ってから人の心が読めるようになり、なぜ友だちが疎遠になったかのりゆうなども分かってきます。少女が自分を見つめなおしていくおはなし。2018/10/04
まりこ
2
5年生、キリコ、猪突猛進型の母はチリに単身赴任中、コンパ、モトちゃん、ゆかちゃん、それぞれが抱えるもの、夢、言霊、内面を見つめる、進化2014/07/27
くろねこ
2
心の中の声がきこえるようになってしまったキリコ。「なかよく見えても心の中はいろいろで、ちょっとききたくない話だなぁ」 なんて、明るく見える友達にもいろいろ悩みがあることを受け入れていきます。設定も、キリコの成長振りも交換がもてるのですが、母親との関係のところは、あまりにうまく運びすぎで、ちょっと作り込み過ぎ感がありました。2010/11/28
チルチルみちる
1
自分自身を知るのは難しいけど時には必要だやね。2014/11/04