内容説明
この本は、はじめて「漢詩」と出会うあなたのために、(1)声に出して読む(2)絵で楽しく学ぶ―ふたつのステップで、うたいつがれてきた名詩をやさしく紹介します。李白や杜甫など、個性的な詩人たちとの出会いを楽しみながら、はるかな時をこえて、あなたの心にひびくうたを見つけてください。
目次
第1章 心をうつす風景(春暁;江南の春;胡隠君を尋ね ほか)
第2章 人生のよろこびとかなしみ(山中にて幽人と対酌す;酒に対す;元二の安西に使ひするを送る ほか)
第3章 戦乱の世を生きる(垓下の歌;七歩の詩;春望 ほか)
著者等紹介
八木章好[ヤギアキヨシ]
東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。慶應義塾大学教授
すずき大和[スズキヤマト]
福島県生まれ。漫画家・絵本作家。「哀MY展覧会」で文藝春秋漫画賞、『まんが紀行 奥の細道』(青山出版社)で日本漫画家協会賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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遠い日
5
高校で習った漢文の中でも漢詩は特に好きでした。その後、学生の頃、教授の趣味でもあったのですが、留学生たちも巻き込んで(その中には中国からの留学生もいました)、お題を設けて漢詩を作り、みんなの作品を冊子に仕上げ、月に一度の合評会をしていたのを思い出しました。ルールがわかれば、パズルのようにことばを組み合わせるのがおもしろくてとても楽しかった。中国人の感性はまた日本人のわたしたちとは異なって、どこか大陸的な漢詩であったのが印象的でした。2024/10/30
まさこ
1
唐詩を主とした名作の数々について、詩の解説と作者のこぼれ話、歴史的な背景などが分かりやすく、子どもにも楽しめるように書かれています。小6の音読の宿題に選びました。大陸の風景の浮かぶ、色あせない詩の数々、やはりいいものですね。少年の声で朗読させると、読ませる気分は「床の間の前のおじいちゃん(と向き合う孫)」。実際息子はゴロゴロしながら読んでいますが。「かくしゃせいせいりゅうしょくあらたなり・・・」と聴くのは至福のひと時になりました。この年齢は暗記も早いので一生の宝になったらいいなと思います。2018/06/17
◎
0
もう一歩というところ2015/06/30
1877
0
わずか数十字の漢詩の中には、自然の美しさと詩人のさまざまな思いが、ぎゅっとつめこまれているのです。2022/10/31