内容説明
19世紀のイギリスで、上流階級に生まれ、華やかなくらしを送っていたナイチンゲール。しかし、そんな彼女には裕福な生活よりも、もっと大切な夢がありました。それは病人や貧しい人々のためにつくす看護婦になることでした。当時の病院は、どこもすたれきり、まともな訓練を受けた看護婦はほとんどおらず、悲惨な状態におかれていたのです。そうした状況を目の当たりにしたナイチンゲールは、自ら看護の問題に取り組もうと立ち上がります。看護婦という仕事を、ひとつの立派な職業として確立した彼女の愛に満ちた生きざまを見つめていきます。
目次
なじめない上流社会
ナイチンゲール以前の看護婦
看護の道へ
クリミア戦争
ランプをもつレディー
シドニー・ハーバート
改革者として
イギリス植民地下のインド
ナイチンゲール・ナース