内容説明
ヨーロッパオオカミと猟犬との間に生まれたキバは、ある日瀕死の重傷を負い牧場の娘早苗に助けられ…。
著者等紹介
戸川幸夫[トガワユキオ]
1912年、佐賀県に生まれる。旧制山形高校(現・山形大学)卒業。新聞記者を経て、創作活動に入る。動物を主人公にした「動物文学」というジャンルを確立し、椋鳩十と並び称されるようになる。1954年に『高安犬物語』で直木賞、1968年「戸川幸夫子どものための動物物語」(国土社)でサンケイ児童出版文化賞、1977年に「戸川幸夫動物文学全集」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。多数の小説や児童文学作品を手がける。2004年92歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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デルタアイ
2
凄いな こんな本小さい時に出会っていたらきっとその道の研究者にでもなってたんじゃないかな ジャックロンドンからハードボイルド感を取って 児童書だから簡潔に大自然と動物たち、そこに携わる人間たちの感情と魅力が詰め込まれてる キバの生い立ちから成熟するまで上巻は描かれてる 下巻へ ☆9.02024/05/28
森乃あさ
1
椋 鳩十さんと並び称される戸川幸夫さんの動物物語。 凶暴な狼犬が、数少ない人間に心許し、甘える シーンがある。原始の頃より、人間の祖先と犬の 祖先が、犬の持つ能力を狩猟に利用し始め、徐々に その関係を深めていった事実が窺える。 犬とのパートナーシップに憧れる。 2012/12/04