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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
原典は今昔物語、芥川龍之介の『羅生門』の素材だそうです。時代は平安、都の朱雀大路の南にある羅城門には鬼が住むと言われていた。若い女の生い立ちを中心に、老婆の恐ろしい描写が見事です。2019/03/17
遠い日
9
「羅生門」ではなく「羅城門」の表記に、どこかに意図があるかと思いながら読み進む。表記自体にはそう深い意味はないようだが、全く思いがけないところで芥川の『羅生門』と切り結ぶところにぞくりとした。『今昔物語』からの再話だが、「死んだ若い女」とその「髪の毛」が、全く違うベクトルで羅城門の世界を逆に照射してみごと。2019/03/08