感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃま坊
2
同じ著者の「常紋トンネル」という文庫を探したが、絶版で図書館にもなかった。こちらは児童書だが北海道開拓の闇の歴史についてかなり詳しく書かれている。人権を無視しリンチ殺人も横行していたタコ部屋労働。戦後はなくなったはずなのだが、似たような構図はまだあるらしい。2016/06/01
根室
2
北海道の開発を急ぐため、道内外から多数の労働者が北の僻地に送られた。労働者は借金を課されてタコ部屋に入れられ、日の上がらぬうちから重い肉体労働を強いられた。給料どころか飯も満足に与えられない環境で、衰弱して働けない者は道端に生き埋めにされたり、見せしめに殺された。現場は山の中なので、助けを読んでも誰も来ない。警察はタコ部屋と癒着していたので、現場のそうした行為は見逃された。怠け者はタコになるなどと差別意識が人々に宣伝されていて、タコ部屋が廃止された後も強制労働の実態はタブーとして明るみに出なかった。2012/01/13
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