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出版社内容情報
河童、天狗、ろくろ首、猫また、柿入道、小豆洗い……。妖怪って、ぼくの町にもいるのかな。
小学校中学年~高学年向け児童文学短編集シリーズ第8弾の著者は、野泉マヤ。お寺・町境にかかる橋・坂・山・古民家・池……町のいたるところに潜む不気味な妖怪たちを探索・調査していく物語6編を収録。実力派作家陣が自由にテーマを決め、楽しく簡潔に描いた作品ばかりのシリーズなので、本を読む経験が少ない小学生でもサクッと読書の奥深さを味わえます。
内容説明
ワクワクで胸が高鳴る物語からゾクッと背筋がこおりつく物語まで妖怪調査にまつわるショートストーリー6作品を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
78
児童書。怖くない妖怪話▽近所にのおじいさんは柳邦彦(やなぎくにひこ)に昔の妖怪話をたくさんしてくれた。おじいさんが亡くなり、妖怪の研究をしている孫が引っ越してきた。邦彦は妖怪の調査をする円(まどか)先生についていく。森里町にはたくさんの妖怪スポットがある▽[夜泣き石]石の下が濡れる[天狗]橋は境界[ろくろ首]城見坂[矢食らい山]ドローンが食われた[目目連]障子から覗く[河童]水守神社▽民話をもとに町を見て回るのいいね。特に事件もオチも無い。2024.2刊2024/08/05
ふじ
11
知り合いの児童文学作家さんの新作。地元のネタ満載なので、学校図書館と連携すればかなり読んでもらえそう。空き家に越してきた妖怪学者の青年と、空き家の元住人じいちゃんに可愛がられていた少年が妖怪探しをするお話。設定は身近じゃないかもだけど、文体がさっぱりしているので本を読みなれない子でも読めそう。対象は中学年くらいか。2025/04/13
杏子
8
県立図書館で借りた本。軽く読める。ほんとにショートストーリーで、このくらいならみんな読めるだろうなぁ。自分的には、もう少し踏み込みがほしいところ。妖怪好きに…。続くのかな?2024/06/08
gero
1
妖怪;民俗学;民話 妖怪学者井上円先生と隣の男の子柳邦彦君と友達のマミちゃんが町の妖怪を調べて回ります。しのぶちゃんじゃないんですね。タヌキ?夜泣き石、天狗、ろくろ首、矢食らい山、目目連、河童が出てくる町の民話を調べます。井上先生が妖怪を合理的に説明しようとして柳君が本物の妖怪に脅かされるという黄金パターンで二度おいしい作りになってます。よく考えたら井上円了は啓蒙を方便に妖怪研究していた節がありますが、この本は怪談を口実に民俗学を広めようとしているので逆方向になっています。2024/09/12