出版社内容情報
とおいむかし、ある森にフクロウと空をとべないコウモリがすんでいました。ひとりぼっちのいっぴきといちわは、はなしをするとすぐになかよくなりますが、じつは…。お月さまをめぐる三角関係のすれちがいをユニークに描いたおはなしです。
著者等紹介
おのかつこ[オノカツコ]
武蔵野美術大学卒業後、ステーショナリーの企画デザイナーを経てフリーに。第8回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞、第2回小学館おひさま大賞佳作をきっかけに雑誌などに絵と文が掲載されるようになる。2009年より銅版画をはじめ、国内外で入選・受賞多数。2024年第12回武井武雄記念日本童画大賞審査員特別賞受賞。近年は、雑誌の表紙、童話集の挿絵などを銅版画で制作。絵本作品に『ふかふか』(国土社)がある。一般社団法人日本児童文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
68
読み友様からのご紹介本です📙フクロウとコウモリ。飛べないコウモリのために丈夫な葉っぱで羽根を作ってあげる優しいフクロウだけど、お互い、好きな人が一緒だと知ると、俄然ライバル意識が出て来て言い争ってしまうが、そこへ現れた狼さんがうまくとりなしてくれた🐺二人が好きな人???それはね、、、😊2024/10/12
MI
65
フクロウと飛べないコウモリの会話が面白い。孤独は1人が寂しいわけではなく、相手がいたことがあるから寂しい。2024/08/23
はる
57
ひとりぼっちのふくろうは夜空をあたたかく照らすお月様に毎晩話し掛けます。ある日、ふくろうはひとりぼっちのこうもりに出会いますが……。優しい気持ちに溢れた物語。めでたしめでたしで終わるのかと思いきや、ユーモラスというか、少し意外な結末でした。おのかつこさんの銅版画が魅力的。2024/07/30
Cinejazz
14
〝遠い昔、ある森に、孤独なフクロウと空を飛べないコウモリが棲んでいました…。寂しがり屋の一羽と一匹が、夜空に浮かぶお月さまの下で話を交わすうち、気の合う仲間どうしになるはずだったが、思いがけない展開に…!〟お月さまが絡んだ三角関係のこじれ、行き違いとすれ違いをユニ-クな世界で描かれた『ふかふか』の<おの かつえ>さん作・絵による作品です。2024/09/03
しばこ
12
ひとりぼっちのふくろうと、まだネズミだった頃(違うけど)のこうもりの、月をめぐるお話。そこに加わるおおかみという、それぞれ月が似合う三者の様子が、優しい絵柄で描かれている。2024/09/16