サタンタンゴ

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サタンタンゴ

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784336078780
  • NDC分類 993.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

2025年度ノーベル文学賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローのデビュー作にして代表作。

ハンガリーのある寂れた農場で、住人たちはかつての村のリーダーが戻ってくるという知らせを受ける。彼らは居酒屋に集い、酔って踊ったり、金儲けを目論んだりして男の帰還を待つ。ある人妻はこの到来を日常からの救いとみなし、ある男はこの英雄に疑いのまなざしを向ける。

泥濘に沈む村を舞台に、死んだはずの男の帰還が見捨てられた人々を狂乱の渦へと突き動かす。
永遠に続くかという雨の中、裏切りと救済、陰謀と悲劇が交錯する。
終わりのない強靭な文体が描く、絶望の果ての光とは。
タル・ベーラ監督により映画史に残る7時間の叙事詩に変容された、空前絶後の傑作。
2014年ベスト・トランスレイテッド・ブック・アワード、2015年マン・ブッカー賞受賞。

【書評の一部】
「終末的な恐怖の渦中で芸術の力を再確認させる」--ノーベル文学賞選考委員会
「現代ハンガリーの黙示録的な巨匠」-- スーザン・ソンタグ
「クラスナホルカイのビジョンの普遍性は、現代文学の小さな関心事をはるかに上回っている」--W・G・ゼーバルト
「その時、私は思ったのです。何かを書かねばならない。もっと深い層における「世界」そのものについて書かねばならないと」
--クラスナホルカイ・ラースロー(2012年8月24日、『ガーディアン』紙)

【目次】
第一部
第一章 彼奴らがやってくる
第二章 我らは復活する
第三章 知の技法
第四章 蜘蛛の戦略Ⅰ(∞)
第五章 ほころび
第六章 蜘蛛の戦略Ⅱ(悪魔のおっぱい、悪魔のタンゴ)
第二部
第六章 イリミアーシュ演説する
第五章 表から見れば
第四章 昇天あるいは幻覚
第三章 裏から見れば
第二章 仕事は無理難題だらけ
第一章 円環は閉じる


【目次】

第一部

第一章 彼奴らがやってくる
第二章 我らは復活する
第三章 知の技法
第四章 蜘蛛の戦略Ⅰ(∞)
第五章 ほころび
第六章 蜘蛛の戦略Ⅱ(悪魔のおっぱい、悪魔のタンゴ)

第二部

第六章 イリミアーシュ演説する
第五章 表から見れば
第四章 昇天あるいは幻覚
第三章 裏から見れば
第二章 仕事は無理難題だらけ
第一章 円環は閉じる

内容説明

泥濘に沈むハンガリーの村。死んだはずの男の帰還が、見捨てられた人々を狂乱の渦へと突き動かす。永遠に続くかという雨の中、裏切りと悲劇が交錯する。終わりのない強靭な文体が描く絶望の果ての世界とは。タル・ベーラ監督により映画史に残る七時間の叙事詩に変容された、空前絶後のデビュー作にして代表作。2025年ノーベル文学賞受賞。偽救世主の来訪と世界の崩壊を預言する現代の黙示録。空前絶後のデビュー作にして代表作、待望の翻訳。伝説の7時間映画の原作!

著者等紹介

ラースロー,クラスナホルカイ[ラースロー,クラスナホルカイ] [L´aszl´o,Krasznahorkai]
1954年、ハンガリーのジュラ生まれ。編集者を経て1985年に小説『サタンタンゴ』でデビュー。現代ハンガリー文学を代表する作家の一人として、作品は世界40か国語以上に翻訳されている。日本とは関係が深く、2度の長期滞在で日本の伝統文化に関心を持ち、作品の重要なモチーフになっている。受賞歴として、ベスト・トランスレイテッド・ブック・アワード(アメリカ、2013年・2014年)、マン・ブッカー国際賞(イギリス、2015年)、全米図書賞翻訳文学部門(アメリカ、2019年)など。2025年、、「終末的な恐怖の渦中で芸術の力を再確認させる、説得力と先見性のある作品群」によりノーベル文学賞を受賞

早稲田みか[ワセダミカ]
大阪大学名誉教授。専門はハンガリー語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

45
これがデビュー作であることに驚くと同時に、原書が刊行されてから40年ほどしか経っていないことにも驚いた。既にして古典のような風格すら備えているからである。恐るべき筆力。登場人物たち個々の動きや感情は掴みやすいにも拘わらず、それが綾なす複雑な模様を俯瞰して見ると途端に何が何やら分からなくなってくる。言われるまでもなく最低でも二回は読まないと理解できない”巨大さ”に慄く。しかし、細部の表現や、タイトルの「サタンタンゴ」を表す1部終盤の描写は圧巻だった。素人でも作家が持つ強い力が存分に感じられる物凄まじい小説。2026/06/26

水蛇

4
※アラクノフォビアのかたは要注意。わたしはぜんぶにシール貼って隠してもらった。それにしても日本語で読める日がくるなんて。どうしてもタルの映画が脳に心に焼きついちゃってるからまっさらな心で読めないのがもどかしいけど、クラスナホルカイ自身が関わってただけあって「忠実」という言葉以上に冷酷無比な映像化だということが今回わかった。タルがくりかえし描いた、体温のダンスと堕落のにおいで咽るハンガリーの酒場の長回しはほんとうにクラスナホルカイのこの筆致からはじまったんだなあ。パーリンカで体温はあがったのに心の一部がバキ2026/07/07

カケル

1
本を開けば段落の無い活字でびっしりと埋められた頁に陶然となる。映画版のおかげで脳内イメージはバッチリ決まり、作品世界にどっぷり没入するや、鐘の音ならぬヴィーグ・ミハーイの音楽がずっと鳴り続け、とても幸せな時間を過ごせました。但し、あの哀切極まりない「エシュティケ」の挿話だけは映画に軍配をあげざるを得ない(ポーク・エリカ偉い!)。それでも意味不明だったシーンの謎が解けたし、とりわけラストの重力崩壊の果てにブラックホールと化して虚無の彼方に消滅する世界の衝撃は、やはりテクストの威力に勝るものは無かったと思う。2026/07/10

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