丸いもののもつ慰め

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丸いもののもつ慰め

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  • サイズ B6変判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336078285
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

日常生活にみられる秘密めいた深淵を、奈落へと通じる隠し扉のような仕掛けから垣間見せる、未来に向けた言語を操る道化師クレメンス・J・ゼッツの、刺激に満ち満ちた最新短篇集。


第一次世界大戦に参加したアルザス地方の兵士は、夜空を眺めるうちに「大少年座」を発見するが、その光景にひどくぞっとしてしまい、だれにも話せずにいる。盲目のアンヤに恋をした青年は、彼女のアパートの部屋じゅうあちこちに罵詈雑言が書きつけられていることに気づいてしまう。ショイヒ家にある日、むかし自分が育った家を見たいという男性が、レンタルスーツの下にスタンガンをひそませて訪ねてくる。ある女性は、太陽の昇らない極夜のノルウェー、クバレイ島を旅する、謎の生物ORとともに。
――人生に突如として降りかかってくるまったく予期せぬ出来事、日常生活にみられる秘密めいた深淵。奈落へと通じる隠し扉のような仕掛けから垣間見える、人を惑わす鬼火や二重底に満ちたそこで、読者は、人間の共同生活の不条理とグロテスクさ、死者の亡霊、思わず舌打ちしたくなるような言葉たちに出会うことになる。
現代文学の鬼才クレメンス・J・ゼッツの、過激な語りで細部に至るまで刺激的な最新短篇集。


【著者紹介】
クレメンス・J・ゼッツ

1982年、オーストリア、グラーツ市生まれ。子供のころはゲームをして過ごしていたが、16歳ごろにエルンスト・ヤンドルの詩に衝撃を受け文学に興味を持つ。グラーツ大学では数学とドイツ文学を専攻。在学中より文学活動をはじめ、2011年ライプツィヒ・ブックフェア賞、2019年ベルリン文学賞、2020年クライスト賞、2021年ゲオルク・ビューヒナー賞、2023年オーストリア文学賞など数々の主要な文学賞を受賞。小説や短篇集、詩集のほか、演劇や映画の脚本、英米文学やエスペラント語文学の翻訳など多方面で活躍している。現在は妻子と共にウィーンに在住。


【訳者紹介】
犬飼彩乃

愛知県生まれ。学習院大学文学部准教授。専門はドイツ語圏文学。訳書に、クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』(国書刊行会)、共訳書に、ライナー・エアリンガー『なぜウソをついちゃいけないの?』(KKベストセラーズ)、アフマド・マンスール『アラー世代』(晶文社)。

内容説明

第一次世界大戦に参加したアルザス地方の兵士は、夜空を眺めるうちに「大少年座」を発見するが、その光景にひどくぞっとしてしまい、だれにも話せずにいる。盲目のアンヤに恋をした青年は、彼女のアパートの部屋じゅうあちこちに罵詈雑言が書きつけられていることに気づいてしまう。ショイヒ家にある日、むかし自分が育った家を見たいという男性が、レンタルスーツの下にスタンガンをひそませて訪ねてくる。ある女性は、太陽の昇らない極夜のノルウェー、クバレイ島を旅する、謎の生物ORとともに。―人生に突如として降りかかってくるまったく予期せぬ出来事、日常生活にみられる秘密めいた深淵。奈落へと通じる隠し扉のような仕掛けから垣間見える、人を惑わす鬼火や二重底に満ちたそこで、読者は、人間の共同生活の不条理とグロテスクさ、死者の亡霊、思わず舌打ちしたくなるような言葉たちに出会うことになる。現代文学の鬼才クレメンス・J・ゼッツの、過激な語りで細部に至るまで刺激的な最新短篇集。

著者等紹介

犬飼彩乃[イヌカイアヤノ]
1977年、愛知県生まれ。学習院大学文学部准教授。専門はドイツ語圏文学

ゼッツ,クレメンス・J.[ゼッツ,クレメンスJ.] [Setz,Clemens J.]
1982年、オーストリア、グラーツ市生まれ。子供のころはゲームをして過ごしていたが、16歳ごろにエルンスト・ヤンドルの詩に衝撃を受け文学に興味を持つ。グラーツ大学では数学とドイツ文学を専攻。在学中より文学活動をはじめ、2011年ライプツィヒ・ブックフェア賞、2019年ベルリン文学賞、2020年クライスト賞、2021年ゲオルク・ビューヒナー賞、2023年オーストリア文学賞など数々の主要な文学賞を受賞。小説や短篇集、詩集のほか、演劇や映画の脚本、英米文学やエスペラント語文学の翻訳など多方面で活躍している。現在は妻子と共にウィーンに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

39
怪作にして傑作『インディゴ』の作者による短篇集。オートマティスムを思わせるシュルレアルな短篇から、ボルヘスを髣髴とさせる作品もあり。バリエーションに富んでいるとは言え、読み終えた直後にはほぼ全編を通して「不穏」「不快」「不自然」と陰気な表現が連なる。それも”グリッチ”というワードを聞くだけで作者の意図がなんとなく分かるのが凄い。なんと先鋭的な試みか。似たような読書体験がある気がして記憶を辿ってみたら、成程、A・デーブリーンである。ただ実験小説と見ると難度は低く、読んでいて「普通」に面白いのがゼッツだ。2026/04/09

rinakko

6
奇想というわけではないが奇妙な味わいの短篇集だった。何とはなしに不安を掻き立てられたり、この展開をどう受け止めたらいいのだろう…と心許なくなる感じは『インディゴ』を読んだ時にもあったかもしれない。「痛みも分かちあえば」はまさに不安にとり憑かれた男の話で辛いw 好きだったのは「迷惑メール」とか「クラス写真」、あと「そのネコはラランドの天空に住む」は、雰囲気はゼーバルトなのに内容が変…?で面白かったですw2026/04/24

Go Extreme

2
日常+微細なズレ→不条理+狂気現実⇔非現実:境界の完全な消失丸い形(球・円環)=柔らかな慰め⇔逃避不可な閉鎖空間共同生活=グロテスク−相互理解不可解な事件+異常な光景(例:大少年座)→戸惑い匂わせ−明示=真相の意図的な欠如→読者の不安蓄積現代文学の極北=秩序中心から遠い世界の縁の観察物語の連続性=無→読書習慣への静かな揺さぶり日常の裂け目→無音の縫合=不具合残存読書=歪み+震え2026/04/27

三月うさぎ(兄)

2
短編集の今年ベストほぼ確定。一編だけちょっと首を傾げたが、後ろの方できちんと不快になる丁寧な不愉快さ。不愉快じゃない(というか普通にいい)物語も、もう本当にいい話なのか判断できなくなる居心地の悪さ。ひとつだけ選べと言われれば、『痛みも分かちあえば』の本当に呼吸が苦しくなるやつ。もうひとつ選んでいいなら、半音ずれた感じですこぶる居心地が悪いサイコものの『トリークラーさん』。「知っているものから半音や音階がずれた」感じの不快さがゼッツの真骨頂ではないかしら。傑作であります。2026/04/05

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