出版社内容情報
欧米、アジアからアフリカまで、女性の視点で追い求めた世界の台所。釜の様子、食器、間取りなど、イラストと写真で紹介。
内容説明
鍋、釜、包丁から見える各国の様子。こんなにも違う各国のキッチン、物にもレイアウトにも歴史がある。
目次
1章 台所の始まり
2章 自然環境と台所
3章 北の国の火
4章 南の国の火
5章 北の国の水
6章 南の国の水
7章 台所の呼称
8章 食物の保存と保存庫
9章 主食と調理
著者等紹介
宮崎玲子[ミヤザキレイコ]
工学院大学建築学科卒業。お茶の水女子大学学術博士。一級建築士。日本民俗建築学会評議員。30年間にわたり世界50ヵ国余の台所、食空間の調査を行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
262
台所の2大要素は「火」と「水」に極まる。まずは「火」。著者は見事にこう言い切る。「北の国は鍋を吊る」。なるほど、そうだったのか。すなわち、北の国では暖房と明りの両方を吊ることで確保するのである。一方、「南の国は鍋を置く」。南の国では、暖房の必要がないので、鍋だけに熱を伝えるべく置くのである。水に関しては、こうした断定的な定義はないのだが、それでも南北で水にも相当に違いがあるようだ。以下、台所の呼称や食物の保存、調理などいずれも興味が尽きることはない。この分野では著者の宮崎玲子氏の独擅場か。2024/12/25
森田
2
図書館 毎日使っているのに、知らないことだらけだった。私は何も知らないんだ2022/06/21
nari
2
台所という観点で世界を南北に分けて考察されている。南北、つまり気候の差によって火や水の扱いが大きく違い、それが台所の構造に現れる。人の営みの根源である「食」を司る台所が、住居全体のあり方にまで影響する点も興味深い。2010/10/30
keisukeoosato
2
台所と人類がいかに縁深いものかを知った。2009/10/02
いきもの
1
図書館。興味深かったんだけど、誤字とか記載ミスっぽいのがちらほらあるのと、画像が見づらいのが難点だった。2025/05/01