- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
氷沼
1
モーリス・ゼルマッテンという作家による、スイス・アルプスの村々を舞台に親から子へ、子から孫へと語り継がれてきた伝説を元に、生の世界と死の世界を行き交う者たちを描いた怪奇と幻想の渦巻く短編集。と、帯には謳われているが、怪奇味はあまり感じられず、キリスト教色の強いファンタジーといった感じか。 初耳の作家だが、スイスにはゼルマッテン広場というのがあるようなので、スイスではかなりの知名度なのだろう。 紙が、少し灰色が入ったような白で、たぶん普通の白ではない白だと思う。眩しくなくて読みやすい。2025/09/30
深月水月
0
なんか……なんか語り口と言うか視点?が合わない。昔話みたいな完全な三人称での語りでもない、中途半端な一人称の語りがどうにも合わなかった残念。 モチーフ自体はとっても興味深かった。 貧しく厳しいアルプスでの暮らしにしっかり根付いたキリスト教という規範。その奥底に隠されているであろう土着の民話、フェアリーテイルがほんのり見えて、語り手の設定さえ違えば読めたと思う。残念。2024/12/07
-
- 和書
- 敗戦後論 ちくま学芸文庫