出版社内容情報
「可愛いに命を捧げます」ロリータのカリスマ・嶽本野ばらが、その歴史をあますことなく記した古今唯一の文献!!
“飾欲”に生きるすべての乙女たちへ贈る、著者畢生のエッセイ集。
「オメーラとは背負ったフリルの数が違うんだよ」――ロリータの永遠のバイブル。
「そのお洋服に袖を通した瞬間、泣いてしまうんだ。生きる為に必要なものだから」
※本書はWEBマガジン『花形文化通信』(2019.04.04‐2023.01.26)に連載された作品に若干の訂正、加筆を施し、「序文」およびⅡ章「mode ? la Lolita」の書き下ろしを加え構成いたしました。
【著者紹介】
嶽本野ばら
京都府宇治市生まれ。1998年に初のエッセイ集『それいぬ――正しい乙女になるために』でデビュー。2000年に初の小説集『ミシン』を刊行して以降、少女文化を原点にした独特の世界観で支持を集める。主著に三島由紀夫賞候補作となった『エミリー』『ロリヰタ。』の他、『鱗姫』『カフェー小品集』『下妻物語』『ハピネス』などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アノニマス
11
野ばらさんの文体は吉屋信子からだけではなくて伝説の雑誌オリーブからも影響を受けているとのこと。ロリータファッションと近いジャンルの服が好きだったのでふわっとした知識があった分より楽しめた気がする。野ばらさんのエッセイがとても好きなのでこれが最後の大作だと言われると少し寂しく思ってしまう。装丁がとても美しくてこれは電子書籍じゃなくて紙で置いておきたい。2024/11/16
紅
7
うつくしい装丁、『それいぬ』を思い出す文章の数々。10代のときに憧れてたくさん読んだ野ばらさんのエッセイにまた会えたなあと思う。70〜80年代のロリータの歴史についての記述が面白かった。2024/05/07
少女
6
私は、ロリータファッションを愛する人だが、さらにロリータファッションを愛している方の文章を読んで魂が燃えた。フリルやレースは纏えば纏うほど美しく、熱狂してしまう。どうして私たちはリボンやフリル、レースにこんなにも魅了されてしまうのか、またどうしてこの一冊を読むとこんなにも愛おしくなるのか。2周目は正座して読むことにします。紅茶も淹れます。それくらい人生にとって大切な本です。2024/09/05
ガテン系
4
すばらしい装丁に思想を感じて、紙で必ず買おうと思って正解。1日限りの限定のお姫様の権利を貰っても意味がない、というテキストに共感しかない、でも私は旅行にも行きたいしお姫様のような魔女でありたいし、海賊でもありたい。強欲。2024/05/08
Maki.
3
野ばらちゃんのエッセイが大好きなのでこんなにたくさん、1冊にまとめてくれて嬉しい。 でも1番好きなブランドのANNA SUIについての章がほぼライセンス契約とハンカチの話だった、悲しー!2024/07/16