内容説明
吉田健一、万華鏡。文明、言葉、近代、酒肴酒、文学的交遊…19人の気鋭の執筆者が、最後の文士・吉田健一の新世界を乱反射。
目次
1 文明
2 言葉
3 近代
4 酒肴酒
5 文学
6 文学的交遊録
7 吉田健一頌
著者等紹介
川本直[カワモトナオ]
1980年生まれ。小説家・文芸評論家。著書に『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(読売文学賞、鮭児文学賞、みんなのつぶやき文学賞国内第一位)ほか
樫原辰郎[カシハラタツロウ]
1964年生まれ。映画監督・文筆家
武田将明[タケダマサアキ]
1974年生まれ。イギリス文学研究。東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kochi
14
吉田茂の長男であり、翻訳、評論等で知られた吉田健一(麻生太郎元総理の伯父さんでもある)を多様な観点からとらえた論評の集成(多分書き下ろし)。佐藤亜紀を読むために手に取ったのだが、多数の著者それぞれの吉田に対する思い入れや捉え方も違うので、内容は非常にバラエティに富んでいる。吉田の著作を読んだことがない(リンドバーグの訳書のみ)ため、本書を手に取ること自体、無謀だったのだが、同時代の作家たちとの関係(特に三島由紀夫との仲違いとか)や、彼の行きつけの店で現在も残るところなど興味が湧き、著書を読むぞと決意^_^2024/04/10