内容説明
大空を目指す!飛行機の黎明期に男性に交じってスピードと距離を競う航空レースに挑み、航空史にその名を残した五人の女性パイロットの事実の物語。
目次
第1部(ウイチタの奇跡;ルースより、心をこめて;天衣無縫 ほか)
第2部(運命の都市;これがレースになるなら;クリーブランドは一つ ほか)
第3部(手に負えない;すべて対等;主婦が空を飛ぶわけ ほか)
著者等紹介
オブライエン,キース[オブライエン,キース] [O’Brien,Keith]
『ニューヨークタイムズ』ベストセラー作家で、受賞歴のあるジャーナリストである。『ニューヨークタイムズ』、『ワシントンポスト』、『ポリティコ』に寄稿し、『米国公共放送』でも記事が放送されている。ニューハンプシャー州在住
小林政子[コバヤシマサコ]
1972年、明治学院大学英文学科を中退し外務省入省。リスボン大学にて語学研修。主に本省では中近東アフリカ局、国連局原子力課など。在外ではブラジル、カナダに勤務。1998年外務省を退職し翻訳を志す。ユニ・カレッジにて日暮雅道氏、澤田博氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヘラジカ
47
ライバルとの戦い、自分との戦い、男性との戦い、そして社会との戦い。飛行士という限られた世界でさえ、女性たちが立場を得るためにここまでの奮闘を繰り広げていた。その事実に目を開かれる思いであった。パイロットたちの行く末が必ずしも幸福ではなく、人々の記憶に残ったのも一部であることを考えると、こうした書籍として世に残された意義は非常に大きいと感じる。そもそも飛行レースなるものがあまりにも死亡率が高すぎて、小説であれば主人公になり得る才人たちがあっけなく散っていくため、驚きと恐ろしさを頻繁に感じる書であった。2023/09/06
星落秋風五丈原
19
女性が飛ぶということは男性が飛ぶとは別のプラスアルファを求められる。2023/12/03