内容説明
中国軍は「ソ連(ロシア)型軍隊」であり、ウクライナ戦争におけるロシア軍の軍事作戦の実態を分析し、そこから中国軍の実体や実力について何が類推でき、どのような問題や課題があるかを明らかにした。また、尖閣・台湾を軍事侵攻するには着上陸(水陸両用)作戦の遂行が必須の要件であることを述べ、現段階で中国軍がその実力を有しているか、その能力を分析評価し、可能な範囲で課題に対する答えを導いた。
目次
第1章 ソ連(ロシア)軍をモデルに建設された中国軍―ウクライナ戦争が示唆する中国軍への教訓(ソ連(ロシア)軍と中国軍の類似性
ウクライナ戦争におけるロシアの軍事作戦と中国軍との関係性 ほか)
第2章 中国の対台湾「戦争に見えない戦争」はすでに始まっている―ハイブリッド戦/グレーゾーンの戦いから急速な着上陸侵攻へ(「ハイブリッド戦」を提唱するゲラシモフ理論の実践;中国の対台湾「戦争に見えない戦争」はすでに始まっている―ハイブリッド戦/グレーゾーンの戦いから急速な着上陸侵攻へ)
第3章 中国は台湾を着上陸侵攻できるのか(台湾の防衛;着上陸作戦の歴史的趨勢 ほか)
第4章 直面する「台湾有事は日本有事」の危機に日本はどう備えるべきか―日本の安全保障・防衛体制強化の方向(東アジアの安全保障環境と日本;日本の安全保障・防衛体制強化の方向)
著者等紹介
樋口譲次[ヒグチジョウジ]
1947年生まれ、長崎県出身。防衛大学校卒業(13期生、機械工学専攻)、陸上自衛隊の高射特科部隊等勤務。この間、米陸軍指揮幕僚大学留学、第2高射特科群長、第2高射特科団長兼飯塚駐屯地司令、第7師団副師団長兼東千歳駐屯地司令、第6師団長、陸上自衛隊幹部学校長等を歴任。2003年退官(陸将)。現在、日本安全保障戦略研究所副理事長兼上席研究員、偕行社・安全保障研究会研究会、隊友会参与等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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