ロマン (新装版)

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ロマン (新装版)

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  • サイズ B6変判/ページ数 801p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784336074614
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

内容説明

“彼女が目を上げ、二人の目は出会った。「どうか教えて下さい」彼女の視線に胸の内に熱い波がわきたち、思わず身が震えるのを感じながら、ロマンは言った。「教えて…」彼が繰り返すと、彼女はすべてを悟ってまた目を外した。その頬がさっと赤く染まった。「ああ、なんと早く!」ロマンの頭にそんな思いがよぎった…”優秀な弁護士としての首都での暮らしにピリオドをうった青年ロマンは、画家として第二の人生を歩むために、故郷の村クルトイ・ヤールへと戻ることにした。旧知の友や親類に囲まれた素晴らしく愉快な日々。都会では忘れていた人間としての生活に、彼は大きな喜びを感じる。そして、やがて彼は運命の女性にめぐり会う…。“現代文学のモンスター”の異名をとる作者が、ツルゲーネフ、チェーホフ、ゴーゴリといった19世紀ロシア文学の精髄を戯画化しながら描く、衝撃のスプラッター・ノヴェル。

著者等紹介

ソローキン,ウラジーミル[ソローキン,ウラジーミル] [Сорокин,Владимир]
1955年、ロシア生まれ。もともとブックデザイナー・画家だったが、1970年代後半からイリヤ・カバコフらのコンセプチュアリズム芸術に関わるようになる。1985年『行列』をパリで発表し作家デビュー。実験的かつ過激な作風で、“現代文学のモンスター”の異名を取り、最もスキャンダラスな作家として本国でも注目を浴びる。2010年『氷』でゴーリキー賞受賞。近年ではウクライナ情勢に関する政治的発言でも、大いに注目を集める

望月哲男[モチズキテツオ]
1951年、静岡県生まれ。ロシア文学者、翻訳家。東京大学大学院博士課程単位取得退学。中央学院大学現代教養学部教授、北海道大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽち

11
「文学の破壊者」というのは騙りではなかった。最終盤を読みながら脳裏を占拠していた思いは(ここまでやるか・・・)であって、全編を読み通して、翌日に解説を読んだ、その一昼夜、これはカマシではなくて本当にその間ずっとわたしの調子はおかしくなっていた、ならば小説や散文において「美文家」「名文家」といった賛辞はなんなのだろう、という思いにわたしは揺さぶられていた、解説に依れば曰く――これまでの自分の仕事は文学の葬送――すでに死んで久しいにも関わらずソ連国家の保護下で生き延びてきた文学の埋葬――であるという2023/04/28

るるる

4
虚構として虚構を描いている感じ。前知識のせいか、前半のリアリズム文学のパートですらあまりにも「それらしい」描写に溢れすぎていて、いきいきと描かれているはずの人物たちもどこか人形のように感じた。それでもぐいぐい読んでしまうし、ときどき心が動いてしまう。スラヴ圏では珍しくない人名でもあるロマンは、ロシア語で小説を意味し、「小説」という概念のメタファーのようにも感じた。最終的には物語を破壊するための装置と化し、儀式のように解体、再構築?を繰り返し、、、2024/04/29

warimachi

2
とち狂っとる。2023/05/07

水蛇

1
セルフ(母国)パロディが完璧すぎて、前半のうららかで牧歌的で古風な描写がもはや笑ってはいけないロシア文学。このパートも例の終盤もしっかり冗長で催眠的なのもさすが。凄惨なのに退屈。こんなのソローキンしかできない。2024/07/30

KOHKI.M

1
ロマン無双2024/02/07

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