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内容説明
人は装飾にどんな“夢”を見たのか―19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパ各地で展開されたアール・ヌーヴォーなどの装飾芸術の動向を、つくり手とパトロン、援助者、メディア、同時代文学との関係からとらえ直す。
目次
第1章 ウィリアム・モリスの両義性とアーツ・アンド・クラフツ運動
第2章 ベルギーにおけるアール・ヌーヴォーの発展土壌―前衛芸術グループと社会主義運動の理念・活動と連帯意識
第3章 オルタの総合デザインと顧客層
第4章 ヴァン・ド・ヴェルドの「新しき芸術」論と原始性志向―世紀末ベルギーの文芸思潮と「未開民族」に関する言説から
第5章 世紀末フランス文学におけるエステットとコレクター像
第6章 S.ビングとフランス式「アール・ヌーヴォー」の創成―美的趣味を通じた統合の構想と帰化ユダヤ人の位置
第7章 エルネスト・ボスクの『美術骨董事典』にみるコレクションの大衆化
第8章 アンリ・ド・レニエ『真夜中の結婚』にみる一八九〇年代の創造と蒐集
第9章 マルセル・プルーストの作品における室内装飾と芸術創造
第10章 フランス世紀末の装飾趣味と文学のアール・ヌーヴォー
著者等紹介
白田由樹[シラタユキ]
大阪公立大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。専門分野:十九世紀末のフランス語圏文化、ジェンダーおよびエスニシティ表象
辻昌子[ツジマサコ]
大阪公立大学大学院文学研究科都市文化研究センター研究員。博士(文学)。専門分野:十九世紀末フランスのジャーナリズム文学、ジャン・ロラン研究
杉山真魚[スギヤママオ]
岐阜大学教育学部家政教育講座准教授。博士(工学)。専門分野:建築論、住居学、日英の近代建築に関する思想史
小田藍生[オダアオイ]
ブリュッセル自由大学建築学部博士後期課程。旧ベルギー政府奨学生。専門分野:十九世紀末ベルギーの建築・デザイン史、ヴィクトール・オルタ研究
平光文乃[ヒラミツアヤノ]
大阪大学大学院人文学研究科助教。博士(文学)。専門分野:世紀転換期のフランス文学・文化、マルセル・プルースト研究
中島廣子[ナカジマヒロコ]
大阪市立大学名誉教授。博士(文学)。専門分野:フランス世紀末文学、幻想文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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