愚か者同盟

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愚か者同盟

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  • サイズ 46判/ページ数 545p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336073648
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

無職、肥満、哲学狂、傍若無人な怠け者にして、口達者なひねくれ者の30歳崖っぷち問題児が、母がこさえた借金返済のためしぶしぶ就活を開始。混沌の街ニューオーリンズの愚か者たちと、大騒動を巻き起こす―!!!デヴィッド・ボウイも愛読したアメリカカルト文学史上の伝説的傑作にして、変人奇人たちが大暴走する労働ブラックコメディ!!!全世界200万部超のロングセラー&ピュリツァー賞受賞作。

著者等紹介

トゥール,ジョン・ケネディ[トゥール,ジョンケネディ] [Toole,John Kennedy]
1937年ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。小説家。テュレーン大学、コロンビア大学大学院卒業後、大学で教鞭を取る。1961年、軍隊に入隊しスペイン語話者に英語を教える傍ら『愚か者同盟』を執筆しはじめ、除隊後、ニューオーリンズに戻り完成させる。いくつもの出版社に原稿を送るも出版に至らず、1969年、失望の中で出た旅の途中で自死。その後、母テルマが作家ウォーカー・パーシーのもとに原稿を持ち込んだことがきっかけとなり、1980年に刊行。その他の作品に、16歳のときに書いた『ネオン・バイブル』(1989年刊)がある

木原善彦[キハラヨシヒコ]
1967年生まれ。京都大学大学院修了。大阪大学大学院人文学研究科教授。ウィリアム・ギャディス『JR』は日本翻訳大賞、日本翻訳出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

61
怪物的変人が繰り広げるカオスなコメディ小説。イグネイシャス(と母親)の行動で雪だるま式に増えていく登場人物たちは一癖も二癖もあり、それぞれのキャラが立っていて群像劇のような面白さも持ち合わせている。ただ単にドタバタと行き当たりばったりな奇行で楽しませてくれるわけではなく、広げまくった風呂敷も丁寧に畳んでいて読後感は不思議なほどスッキリだった。途中では不快さすら感じさせるイグネイシャスも、不意に明かされる過去は痛切極まりない。全体的に笑ってすませられない人間・社会の闇がビターな味わいを醸し出していた。2022/08/01

yumiha

46
アメリカ的ドン・キホーテか井上ひさしか?ハチャメチャドタバタ劇は、思い通りにならない世の中を憂いあきらめている方々への一服の清涼剤…にはならないけれど、気分転換ぐらいの役目を果たす…かもしれない。「この世の真実こそがおもしろいこと」建前や常識を「破壊するときに噴出するものを描くのが文学」(by町田康『私の文学史』P121)というくだりを思い出した。戯画化された登場人物たちの過激な言動(差別的なものもある)は、どこか真実を突いているように思う。2023/05/11

燃えつきた棒

32
書名を見る限り、業界(怠け者・愚か者業界)必読図書のようだったので手に取った。 最初は、主人公イグネイシャスの怪異な風貌や奇妙奇天烈な一挙手一投足に大笑いしていたのだが、読んでいるうちに自分自身の過去の愚行の数々がフラッシュバックしてきて、あやしうこそものぐるほしけれとなってしまった。 この物語、どうやら僕にはあまりにも身につまされ過ぎるようだ。/2023/11/29

Takashi Takeuchi

24
表紙イラストの影響もあってか主人公イグネイシャスを初め空気階段もぐら→六角精二と脳内変換されつつ愉快に読み進めるも中盤からあまりの屁理屈三昧に引き攣り笑いに。『月曜から夜ふかし』に出てきそうなクセ強キャラがバラバラと登場し、最後に一つに収束する事を予想しつつも一向にまとまりそうにないカオスに途中クラッとした。下層階級の人々をただ憐れむでなく、かといって笑いぱなしでもなく、毒の効いたドンキホーテか。2022/09/10

itokake

21
登場人物たちを愚かだとは思わないが、一緒にいたいとも思えない。アメリカ文学の傑作と評され、コメディ要素もあるが、日本人の私に笑いは皆無。500ページを超す長文に「あと何ページ…」と苦痛だった。ピューリツァー賞を受賞後、邦訳まで41年もかかったことに妙に納得。荒唐無稽にも思えたストーリーは後半、ハッピーエンドに向かっていく。長い読書の後だからこそ、広げた風呂敷がきちんと畳まれたことに作者をねぎらいたい。作品は好みではなかったが、翻訳は英語を感じさせない日本語になっていて読みやすかった。2023/03/12

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