内容説明
500年の時を経て明かされる“禁じられた術”の全貌とは―。15世紀ドイツの民間に伝わる魔術のありようを最も詳しく記したDas p゜uch aller verpoten kunst vngelaubens vnd der zaubrey(1455年~1456年)を全文翻訳。キリスト教徒が邪信や悪魔から身を守るための術を説く“警告の書”として書かれた経緯を持ちながらも、魔術の実践法を記した“魔導書”としても貴重な歴史的資料を、詳しい訳註や解説とともに解き明かす。
目次
翻訳と註解(誰のために誰によってこの本がまとめ上げられたか;正しい信仰とは何か、そこからどのような利益が生じるか;悪魔は人間を善へも悪へも強制できないこと;誰も大罪を犯すことなく悪魔に忠告を求めることができないこと;悪魔には幾つかのことが許されているが、なぜ神がお許しになるのか ほか)
解説(『すべての禁じられた術と邪信と魔術の書(禁術全書)』について
ハルトリープの他の著作
ミュンヒェンの宮廷とハルトリープ)
著者等紹介
ハルトリープ,ヨハネス[ハルトリープ,ヨハネス] [Hartlieb,Johannes]
15世紀はじめ~1468年。長年ミュンヒェンの宮廷に侍医として使える一方で、多くの著作を著した
藤井明彦[フジイアキヒコ]
早稲田大学名誉教授。専門はドイツ文化史、ドイツ語史。15世紀の印刷言語に関する研究によってドイツ・アウクスブルク大学で博士学位(Dr.Phil.)取得。同博士論文により日本独文学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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