ブッチャー・ボーイ

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336072962
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

いまから二十年か三十年か四十年くらいまえ、ぼくがまだほんの子供だったときのこと、小さな田舎町に住んでいたぼくはミセス・ニュージェントにやったことが原因で町のやつらに追われていた。1960年代初頭のアイルランド、飲んだくれの父と精神不安定な母のもとで、フランシー・ブレイディーは親友のジョーと共に愉快な日々を送っていた。そう、ミセス・ニュージェントから「あんたらはブタよ!」という言葉を浴びるまでは…あらゆる不幸に見舞われて、やがて“肉屋の小僧”となったフランシーが狂気と妄想と絶望の果てに見い出したものとは何か?この世の美しいものなんてどれもこれもすべて嘘なんだ。センセーショナルな内容ゆえに物議を醸し、アイルランド版“ライ麦畑でつかまえて”+“時計じかけのオレンジ”と称され映画化もされた伝説の問題作がついに邦訳。ブッカー賞最終候補、エア・リンガス文学賞受賞。

著者等紹介

マッケイブ,パトリック[マッケイブ,パトリック] [McCabe,Patrick]
1955年アイルランド・モナハン州生まれ。ダブリンの聖パトリック教員養成学校卒業後、教師となる。92年『ブッチャー・ボーイ』がブッカー賞最終候補に入り、各国で翻訳されベストセラーとなり、映画化もされた(ニール・ジョーダン監督)。Breakfast on Pluto(1998)もブッカー賞最終候補で、ふたたびニール・ジョーダン監督によって映画化された(邦題『プルートで朝食を』)。以後も作品を次々と発表している

矢口誠[ヤグチマコト]
1962年生まれ。慶應義塾大学国文科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

39
父はアルコール依存で母は心を病んでいる……60年代アイルランドの片田舎の貧しい少年は、家族が豚呼ばわりされたことを耳にしてしまう。たとえ一時的な怒りの陳腐な罵りであったとしても、その言葉は感じやすい心に癒えない傷を残す。誰も知るように、孤独と傷はたやすく暴力へと変換され得る。全てを失い、もうこれ以上何も失うものがなくなった時に、人が何をするのか、誰もが知っているはずなのに何度でも繰り返される。少年の眼差しに映る、ちっぽけで息苦しい世界は妄想で歪んでいるが故に、逆に彼の傷ついた心を映し出しているのである。2022/02/11

星落秋風五丈原

27
フランシーの運命が悪い方へ悪い方へ転がっていくグルーヴ感を作り出すためにあえてこの文章が必要なんでしょうね。原文どんなんなんでしょうね。2022/03/30

tosca

23
久しぶりにこんなに辛い小説を読んだ。舞台は1960年代前半のアイルランド、貧しく閉塞感に押し潰されそうな社会、少年の救いようのない孤独と周囲の無関心、最初から最後まで痛々しい。少年の意識に浮かぶ想いがそのまま句読点もなく語られる文章は読み易くないが、この辛さを途中で放棄してはいけないという思いにかられる。原書から30年経っての今回の刊行、哀しい、痛い、救いようがない…が、読めて良かった。変な比較かもしれないが、自分の中では「悪童日記」を超えた。2022/05/14

garth

12
「人の顔ってやつはおかしなもんでひどくゆっくりと変わっていくからなかなか気づかないけどある日ふと目をやると自分の知っていたはずの人間がいなくなっている。代わりにそこにすわっているのは半分幽霊みたいな人間でそいつが口にするセリフときたらただひとつ――この世の美しいものなんてどれもこれもすべて嘘なんだ。そんなものは結局なんの役にも立ちゃしないんだからね」2022/03/10

ベック

10
こんなに、こんなにつらいことなのに、こんなに、こんなに厳しい現実なのにスタンドアップコメディアンみたいな口調で軽く語るフランシーの目には涙が溢れてとまらない。それは、流れつづけて彼の痛みを癒さない。彼は死ぬまで癒されない。2022/03/18

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