内容説明
父親やナチスなど権威への反逆から人形制作を開始し、ベルリン・ダダの洗礼を受けてシュルレアリスムへ接近。フランスへの亡命、エルンストとの収容所生活、従妹ウルスラ、ウニカ・チュルン、再会を待ち焦がれた双子の娘への愛…。「呪われた芸術家」はいかにして暴力的なまでの「肉体のアナグラム」を懐胎したのか。サドを賛美し、快楽の彼方にエロスとタナトスの合一を夢見た激越なる生と芸術、濃密なる初評伝!
目次
1 ドイツ1902‐1933
2 人形1933‐1934
3 ベルメールとシュルレアリスム1933‐1938
4 人形の遊び1934‐1938
5 パリ1938‐1939
6 南仏1939‐1945
7 イマージュの解剖学1939‐1949
8 南仏1945‐1949
9 パリ1949‐1955
10 パリ1955‐1975
著者等紹介
ウェブ,ピーター[ウェブ,ピーター] [Webb,Peter]
1941年生まれ。ケンブリッジ大学、ロンドン大学卒業。「ベルメールの生涯と作品」でイースト・アングリア大学の博士号を取得。1970年代~80年代を通じて、英国内及び海外の大学で「エロティック・アート」の講座を担当
ショート,ロバート[ショート,ロバート] [Short,Robert]
1938年生まれ。サセックス大学卒業。1960年代前半に5年間パリに滞在しシュルレアリスムを研究。アンドレ・ブルトンのグループと交流。ハル大学、またイースト・アングリア大学ヨーロッパ研究学科で講義にあたった。1960年代~80年代初頭に「シュルレアリスムの夕べ」を開催、また1960年代~70年代に映画監督として活躍
相馬俊樹[ソウマトシキ]
1965年生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。美術評論家。東西のエロティックアートを広く紹介(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘭奢待
Yui.M
有智 麻耶
-
- 和書
- 強く生きる言葉