内容説明
敬愛しあうパートナーとして25年の月日をともに歩んだアアルト夫妻。注目されることの少なかったアイノの仕事に光をあてつつ、時代を超えて愛されるアアルト建築とデザインの本質を見つめ直す。
目次
Introduction 二人のアアルト
1920s 協働の始まり―モダニズムとの出会い(イタリアから持ち帰ったもの;モダンライフ)
1930s 飛躍―フィンランドから世界へ(木材曲げ加工の技術革新;機能主義の躍進;アルテック物語;モダンホーム)
Late 1930s‐1940s 国際舞台での功績―引き継がれる二人のヴィジョン(国際舞台でのアアルト夫妻)
Epilogue 分かち合ったヴィジョン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こーた
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台所を機能化して家事をラクにする。システムキッチンの先駆け。子どもや病人にも使いやすく安全な家具と部屋をデザインする。空間から暮らしを創造し、女性の社会進出を後押しする。さすがは教育やジェンダー平等の先進国フィンランド!とおもうが、妻の貢献が見直されはじめたのは本国ですらさいきんのことで、かつては夫のサポート役として一段低く見られていたのだとか。ローマのバロック建築から近代の機能化住宅、さらには家具やガラス容器まで。共有されたヴィジョンから生まれるプロダクトは、どれが誰の作品というふうに分けることが⇒2021/08/14