膠を旅する

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  • サイズ B5変判/ページ数 240p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784336071842
  • NDC分類 579.1
  • Cコード C0071

内容説明

古くから絵画をはじめ建造物や工芸品、楽器などの接着剤として世界中で使われてきた膠(にかわ)。原料は動物資源であり、皮革製品の皮屑が使用されている。しかし、今日において伝統的な手工業による膠の生産は途絶えてしまう。膠という伝統素材を後世に引き継いでいくため、いまだ知られざるその文化の源流に迫る。

目次

膠の種類と使用法
第1章 膠の過去・現在・未来
第2章 膠を旅する
第3章 膠をめぐる論考

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

22
新刊コーナーから。当然地元が紹介されるだろうと思って読み始めました。膠で攻めてくるところが面白い。原皮屋さんの倉庫で生まれた子猫が毎年のように我が家に来ていたため、見ていると幻臭が漂ってきました。使い切る工夫の面白さを、日本の近代史を絡めながら旅できた気分です。画法が画像付きで紹介されていたらもっと面白かったかも。2021/06/06

六点

12
日本画の展色剤である「膠」について、現在、そして日本周辺や国内の動物性ゼラチン製造、最終的には絵画教育における膠の教授法に至る、浩瀚な書籍である。もう、巻頭の画材店主と画家の鼎談からむちゃくちゃ面白い。普段「独創性だぁ!」とか大言して憚らん方々が「何となくそういうもんだと思った」から膠液を作っていたりするわけである。生と死、美と醜、聖と賤が皮革繊維のように絡み合い、映し出される膠の世界の玄妙さに震える。芦原橋のリバティおおさかの周囲の空き地って、かつてあったゼラチン(膠)製造の遺跡でもあったのだねえ。2021/07/11

MICKE

8
膠に関する、まさに命の書であった。岩絵具の扱っているものにとっては必読の書である。内田あぐりさんの「動物の体液で描いている意識」を肝に銘じてこれからも描いていこうと思う。2021/10/25

onepei

2
ていねいに評価記録されているのは貴重 棒状の膠は硬くなったゴムのようでした2021/07/18

レフラー

1
動物資源は面白い。 いろいろ隣接するし。2021/06/18

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