内容説明
剣聖と呼ばれた男谷下総守信友をはじめ、島田虎之助、勝海舟、榊原鍵吉、山田次朗吉ら多くの剣士が修めた名門流派、直心影流。しかしそこには未だ解明されていない歴史があった。名のみ知られながら多くの謎に満ちた流派の全貌を明らかにする決定版。
目次
序章
第1章 直心影流の成立過程と分派(直心影流の伝系と伝承;直心影流の伝系・伝承における問題点;新陰流から真新陰流までの系譜;直心流から直心影流の成立までの系譜;分派の発生と伝播)
第2章 法定とその修練過程(法定の特徴;法定の修行過程;初学の修行;中学の修行)
第3章 十之形としない打ち込み稽古(十之形;直心影流におけるしない打ち込み稽古の導入と特徴;直心影流の他流試合)
第4章 分派による修練形態の分化と対立(長沼派;藤川派;男谷派)
結章
著者等紹介
軽米克尊[カルコメヨシタカ]
1985年、千葉県出身。現在、天理大学准教授。専門は武道史、剣道史。埼玉大学教育学部卒。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程修了、博士(体育科学)。「直心影流の法定の形に関する一考察」で、平成25年度身体運動文化学会優秀論文賞を受賞。また「直心影流の分派についての一考察:長沼派・藤川派・男谷派の試合・修練形態ならびに剣術観の分析を通して」で、平成27年度日本武道学会優秀論文賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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