内容説明
舞台はニューヨーク。青年技師マック・アランには、長年温めていた壮大な計画があった。アメリカとヨーロッパを24時間で結ぶ“大西洋横断海底トンネル超特急プロジェクト”―。老獪な大銀行家ロイドの協力を仰ぎ、投資家からの資金集めに成功する。完成期限は15年…。未曽有の大工事に18万人の労働者を動員、人類史上かつてないプロジェクトがはじまった。爆発事故の大惨事、株の取り付け騒ぎ、労働者の暴動…。技師マック・アランがトンネルに捧げた挫折と歓喜の四半世紀を描く、ドイツSFの嚆矢!手塚治虫、筒井康隆両氏のエッセイも収録。
著者等紹介
ケラーマン,ベルンハルト[ケラーマン,ベルンハルト] [Kellermann,Bernhard]
1879‐1951。ドイツ・ニュルンベルク近郊フュルト生まれ。ミュンヒェン工科大学卒。1904年に恋愛小説『イェスターとリー』で文壇デビュー。1913年に『トンネル』を刊行、25ヶ国語に翻訳されるドイツ初の国際的ベストセラーに。若き日のヒトラーも読んだ。第一次世界大戦時には従軍記者として西部戦線に赴く。第二次世界大戦後は、東ドイツの人民議会議員を務め、また独ソ友好協会を設立。ベルリン芸術家アカデミーの創設メンバーとして東独文壇の礎を築いた
秦豊吉[ハタトヨキチ]
1892‐1956。小説家、翻訳家、演劇プロデューサー。東京帝国大学法学部卒。三菱商事に勤務し7年をベルリンで過ごす。傍ら翻訳を行い、レマルク『西部戦線異状なし』はベストセラーに。小林一三の知遇を得、エンターテインメントへ転じ、日劇ダンシングチームの結成に奔走。戦後も帝国劇場社長としてショービジネス全般に目を配り、ミュージカル女優越路吹雪を育てあげた。一方でサド侯爵をもじった筆名「丸木砂土」でエロティック文学分野を開拓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナカユ〜、
Taku Kawaguchi
TI
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