内容説明
代々パリの死刑執行人“ムッシュー・ド・パリ”を務めるサンソン家の4代目当主として、のべ3000人余を手にかけた男。サンソン家に代々伝わる資料と直接取材を基に、フランスを代表する文豪バルザックが描いた処刑人の物語を、待望の本邦初訳!
目次
死刑執行人の宿命
刑罰制度に対する世論の変遷
ある不条理な銃殺刑
子供時代の思い出
初めて家業を知る
風変わりな家庭教師
教会内にも差別が
アンリ・サンソンの手稿
死刑執行人を巡る美談・挿話・噂
父親の心配り
科学者たちとの交流
イタリアの死刑執行人ジェルマノ
ジェルマノの受難は続く
山の女王ビビアーナ
著者等紹介
バルザック,オノレ・ド[バルザック,オノレド] [Balzac,Honor´e de]
フランス文学を代表する作家の一人。1799年生まれ。ロマン主義・写実主義の系譜に属する。現実の人間を観察することが創作の出発点だが、創造力を駆使して典型的人間像を描きあげる。歴史にも大きな関心を持ち、歴史的事実から着想を得ることも多かった。様々な作品に同じ人物を登場させる「人物再登場法」という手法を用い、膨大な作品群によって「人間(喜)劇」と名づける独自の文学世界を構築しようとした。代表作は『谷間の百合』。豪放な私生活も伝説的に語り継がれている。1850年没
安達正勝[アダチマサカツ]
フランス文学者。1944年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ大学等に遊学。執筆活動の傍ら、大学で講師も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
パトラッシュ
ケロリーヌ@ベルばら同盟
どぶねずみ
星落秋風五丈原