内容説明
ちょっと心がくすぐられる、生命感あふれる有機的なフォルムの作風で知られる高橋秀と、布を自在に使った愛らしく表情豊かな作品で、雑誌の表紙絵や絵本を手がけてきた藤田桜。東京、ローマ、倉敷の日々のなかで生み出された、ふたりの豊かな作品たち。
目次
素敵なふたりを訪ねて 秀さん、桜さんにきく(聴き手 橋本善八)
高橋秀の仕事
長い友情(瀬戸内寂聴)
秀・桜さんとの素敵な私的交流―ふたりの滞伊前後折々の余白にて(馬場駿吉)
高橋秀、藤田桜ご夫妻(黒住宗晴)
秀桜基金のことなど(酒井忠康)
藤田桜の仕事
高橋秀―世田谷での出会いと歩み(池尻豪介)
こどものともだち―藤田桜の風景(佐々木千恵)
藤田桜の出発点、1940年代の出会い(藤巻和恵)
高橋秀一―北九州との関わり(清田幸枝)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
60
「高橋秀+藤田桜ー素敵なふたり」展の図録として会場で販売されていて購入。それぞれに独自の世界観を持つ芸術家。作品も満載で見どころも多いが、お二人のインタビューや関係者の寄稿もいっぱいで、お二人の人柄も見えてくる。ローマに40年暮らし、今は倉敷で、精力的な創作活動や後進の育成に取り組んでいる。秀さんが語る「どこかに一つ、信頼し合う部分があって、それがあるゆえに、放っぽらかしていても、つながっているということじゃないかな。」90歳前後で、この生き生きさ、素晴らしい夫婦だと思う。2019/08/10