新しきイヴの受難

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新しきイヴの受難

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336062505
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

野蛮な力が遍在する世界に繰り広げられるイヴの奇妙奇天烈な冒険を描いた、英国マジック・リアリズムの旗手による、新たな預言の書。ロンドンからやってきたイヴリンにとって、ニューヨークは身の毛のよだつゴシックの闇のような街であった。この汚穢に満ちた街でイヴリンは黒人娼婦レイラと出会い、ともに暮らし始めるものの、彼女が重病に陥るや彼女を捨てクルマで砂漠へと向かう。みずからの心象風景にふさわしい世界に魅了されるイヴリンだったが、ガス欠で身動きがとれなくなり、孤独な夜を過ごすうちに、電気砂橇に乗り、軽機関銃で武装した何者かに連行される。連行された先は、〈ホーリー・マザー〉が支配する女だけの地下世界ベウラであった。そこベウラで外科手術を施されたイヴリンは女性のイヴとなる……野蛮な力が遍在する世界を舞台に繰り広げられるイヴの奇妙奇天烈な冒険と遍歴を、ブラックユーモアとエログロナンセンス、濃厚なアイロニーをちりばめて描いた、英国マジック・リアリズムの旗手アンジェラ・カーターによる、新たな預言の書ともいうべき傑作。

アンジェラ・カーター[アンジェラカーター ]
著・文・その他

望月節子[ モチヅキセツコ ]
翻訳

内容説明

ロンドンからニューヨークへやってきたイヴリンは、汚穢に満ちた街でともに暮らしたレイラを捨てクルマで砂漠へと向かう。みずからの心象風景にふさわしい世界に魅了されるイヴリンだったが、武装した何者かによって女だけの地下世界ベウラへと連行される。そこベウラでイヴリンは女性のイヴとなる―英国マジック・リアリズムの旗手による、新たな預言の書ともいうべき傑作、ついに邦訳!

著者等紹介

カーター,アンジェラ[カーター,アンジェラ] [Carter,Angela]
1940年、イギリスのサセックスに生まれる。大学で英文学を学び、卒業後しばらくは新聞記者として働く。1966年に小説『シャドウ・ダンス』でデビュー。昔話、SF、ポルノグラフィ、ミステリなど、さまざまな要素を盛り込んだ、新しいゴシック小説の書き手として注目を集める。1984年に『夜ごとのサーカス』を、1991年に『ワイズ・チルドレン』を発表し、1980年代以降を代表するイギリスの女性作家として高い評価を得るが、1992年に死去

望月節子[モチズキセツコ]
広島県生まれ。名古屋学院大学大学院外国語学研究科英語学専攻博士後期課程修了。現在、名古屋学院大学非常勤講師。博士(英語学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

32
形容し難き小説。イマジネーションの豊饒さ、終末的未来世界、聖書や神話の暗喩・模倣を散りばめている様からは、サミュエル・ディレイニーを髣髴とさせる。非常に難解。この作品に比べれば『夜ごとのサーカス』は口当たりの良いミルクチョコレートとも言える程だ。性差異や性意識を複雑な物語で揶揄しているというと簡単だが、後半の展開には性別観自体をかき回すような混沌が見られる。確かに表面だけを読んでしまう浅い読者からはミサンドリーと取られてしまいそうだが、謂わばこれは究極のトランスジェンダー文学なのだろう。再読必至。2018/03/28

tom

21
図書館本。マジック・リアリズムの旗手が書いた本という触れ込みが気になって借りてくる。けれども、内容は、男が女に改造されたり、男が女になりたいと思ったり、男性性を過度に強調しようとしたりというもの。物語の展開に、少々うんざりする。結論として、何が面白いのかさっぱり不明。ダラダラと読み続けて読了。解説によると、この本は40年前に出版された。そうですか、40年前ですか。そうすると、この本は、時代の最先端を走ったことがあったのだ。内容よりも、解説の方が面白かった本。2020/04/22

Ai

9
イギリスから半分あそびでアメリカに働きに来た主人公の性を巡る冒険。男性の体から強制的に性転換させられて以降、エピソードひとつひとつがメタ的。女性を妊娠させて無理やり堕胎させ逃げた彼が、一夫多妻カルトの妻として凌辱される。以降、男・女という性のカードが入れ替わり組み合わさる演出。読んだ後は、そもそも男性性、女性性とは何かという問いだけ残る。2022/08/14

紫苑@低浮上

5
借り物。課題。エログロなんだけれど、なんというか、翻訳が硬い気がした。よくある翻訳調というのとも違う硬さ。偶然にも、翻訳における女ことばについての記事を直前に読み、またジェンダーを取り上げてレポートを書こうとしているところでこの本を読んだので考えることが多かった。原文ではイヴリンとイヴの一人称や口調はどう書かれているのだろう。2018/07/21

hatori

2
神話や寓話、宗教に伝承、暴力と愛、美醜そして男女。芳醇なイメージ群を散りばめた、複雑怪奇でグロテスクでありながらもどこかしらユーモラスなトランスジェンダー文学。訳文自体は平易ですが、男性性と女性性のみでは語れない多面的な世界を遍歴するイヴリン(イヴ)の受難の旅は一読したくらいでは太刀打ちできないような内容の濃さ。40年以上前に書かれた作品とは思えないほどで、著者は時代のはるか先を見据えていたようです。暴力描写が結構きついので読んでいてつらい箇所も多いのですが、ラストの船出はとても爽やかで鮮やかでした。 2018/06/02

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