内容説明
ユーラシア各地に分布する動物の殺戮儀礼が意味するものとは―。農耕民、狩猟民地帯への長年のフィールドワークから得た知見をもとに、祭り、芸能、来訪神などを通して民俗儀礼のなかに見える「殺戮と豊穣」の関係を明らかにする。
目次
第1章 人はなぜ歌い踊るのか
第2章 農耕地帯のむらの歌と踊り
第3章 歌垣の昔
第4章 狩猟地帯の西シベリアからの風
第5章 農耕民と狩猟民の演技の違い
第6章 熊と人と神
著者等紹介
星野紘[ホシノヒロシ]
新潟県新発田市生まれ。京都大学文学部卒業。文化庁主任文化財調査官、東京文化財研究所芸能部長を経て、現在東京文化財名誉研究員、独立行政法人日本芸術文化振興会プログラムディレクター。民俗芸能学会、日本民俗音楽学会、芸能学会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚京童!
17
何がいいたいのかわからない。いいたいことなんてないのかもしれない。とっちらかってる。たぶん散文的に書いてあった書物を頑張って編集者の伊藤さんがまとめたんだな。伊藤さんは悪くない。もともと大した内容がないのを一冊にまとめたのだから、もっと褒めたたえるべきだ。農民と狩猟民では、祭事の方法が異なっていて、農民は破滅ほど豊穣になり、狩猟民は魂が大事にするって感じ?比較もしてないし、何の話をしてるのか自分でもわからなくなってるし。まーこういう本だよね。2019/05/12
めーてる
1
牛と、熊。この二種の動物に最終的にたどり着くかたちで、主にユーラシア大陸における芸能的な神事を比較した、一風変わった比較民俗学の本。ロシア東部の少数民族や中国の少数民族の話が出ていて、なかなかに興味深いし面白かった。2017/11/25