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エラリー・クイーン 推理の芸術

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  • サイズ B6判/ページ数 457,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336061027
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

新事実多数掲載、最新の研究によりまとめられた推理小説の王エラリー・クイーン評伝の決定版。1929年、『ローマ帽子の謎』でデビュー、「読者への挑戦」を掲げた本格ミステリ〈国名シリーズ〉で人気を博したエラリー・クイーンは、フレデリック・ダネイとマンフレッド・リーという従兄弟同士の合作作家だった。二人はバーナビー・ロスの別名義で『Xの悲劇』以下の四部作を発表、さらにミステリ専門誌《EQMM》を創刊、ラジオ・TVにも進出し、40年以上にわたって数々の名作を送り出し、「アメリカの探偵小説そのもの」と評された。
本書はクイーン研究の第一人者が資料や関係者証言を収集し、偉大なミステリ作家のデビューから晩年までの軌跡をたどったエラリー・クイーン伝の決定版である。前著『エラリイ・クイーンの世界』を大幅改訂増補、激しい応酬が展開された合作の内幕をはじめ、代作者問題、60年代に量産されたペイパーバック・オリジナル等、初めて明らかとなる新情報を盛り込んだファン必読の評伝。詳細な書誌・邦訳リストなど付録も充実。図版多数。


第1章 ブルックリン従兄弟の謎
第2章 エラリー一号登場
第3章 豊穣の年
第4章 長篇、短篇、そして雑誌
第5章 エラリー一号退場
第6章 新生EQ
第7章 どのようにして彼らはやってのけたのか?
第8章 エラリー電波を支配する
第9章 ソフトカバーとセルロイド
第10章 実り豊かな収穫の年
第11章 電波に還る
第12章 スミスという男
第13章 タイプライターの上の新しい血
第14章 最後の三十分
第15章 神は死に、猫が来るとき
第16章 カレンダーとキングたち
第17章 黄金と緋色とガラス
第18章 第三期の黄昏
第19章 アト・ランダム
第20章 幽霊(ゴースト)が忍び込む
第21章 幽霊(ゴースト)が増えていく
第22章 従兄弟たちに別れが訪れる
第23章 エラリーの時代の終わり
付録1 《EQMM》――ダネイの歳月
付録2 フレッド・ダネイと働いて遊んで
エラリー・クイーン書誌

フランシス・M・ネヴィンズ[フランシスネヴィンズ ]
1943年生まれ。アメリカのミステリ作家・研究家・アンソロジスト。ニューヨーク大学卒業。元セントルイス法科大学教授。『エラリイ・クイーンの世界』(1974)でエドガー特別賞、『コーネル・ウールリッチの生涯』(1988)でMWA最優秀評伝・評論賞を受賞。『120時間の時計』(1986)ほか数篇の長篇ミステリと短篇がある。(以上、邦訳早川書房)

飯城勇三[ イイキユウサン ]
1959年生まれ。東京理科大学卒業。エラリー・クイーン研究家。著書に『エラリー・クイーン論』『エラリー・クイーンの騎士たち』(論創社)、編著に『エラリー・クイーン パーフェクトガイド』(ぶんか社文庫)、訳書に『間違いの悲劇』(エラリー・クイーン、創元推理文庫)、『チェスプレイヤーの密室』(同、原書房)などがある。

内容説明

本書はクイーン研究の第一人者が資料や関係者の証言を収集し、偉大なミステリ作家のデビューから晩年までの軌跡をたどったエラリー・クイーン伝の決定版である。二人が激しい応酬を繰り広げた合作の内幕をはじめ、後期の代作者問題、1960年代に量産されたペーパーバック・オリジナルの真相など、初めて明らかとなる新情報を盛り込んだファン必読の評伝。詳細な書誌・邦訳リストを収録。図版多数。

目次

ブルックリン従兄弟の謎
エラリー一世登場
豊穣の年
長篇、短篇、そして雑誌
エラリー一世退場
新生EQ
どのようにして彼らはやってのけたのか?
エラリー電波を支配する
ソフトカバーとセルロイド
実り豊かな収穫の年〔ほか〕

著者等紹介

ネヴィンズ,フランシス・M.[ネヴィンズ,フランシスM.] [Nevins,Francis M.]
アメリカのミステリ作家・研究家・アンソロジスト。1943年、ニュージャージー州ベイヨンで生まれる。ニューヨーク大学卒業。元セントルイス大学法科大学院教授。『エラリイ・クイーンの世界』(1974)でMWAエドガー特別賞、『コーネル・ウールリッチの生涯』(1988)でMWA最優秀評伝・評論賞を受賞。『120時間の時計』(1986)ほか数篇の長篇ミステリと短篇ミステリがある(以上、邦訳は早川書房)

飯城勇三[イイキユウサン]
1959年生まれ。東京理科大学卒業。エラリー・クイーン研究家。著書に『エラリー・クイーン論』(論創社。本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

68
書店に取り寄せてもらう前から決めていた、今年のラスト本。読了しました。「フレッドとマニー従兄弟の謎」とサブタイトルをつけたいほど、2人に親しみを感じました。著者ネヴィンズにとって、祖父とも言える知人だったクイーンの幼年から晩年まで、まさに決定版でした。お互いを必要としていた2人の気質のちがいに納得。ラジオドラマに力を投入し、編集者として活躍し、複雑な代作の事情など、日本での受容とはかなり異なるアメリカのミステリのあり方もうかがえる。訳者あとがきに促されて、これを機会にクイーンを再読していこうと思います。2021/12/31

ハスゴン

31
ミステリーファンを名乗るならば、少し高いが無理してでも備えておかなくていけないですね〜 クイーンの全てがわかります。2016/12/26

geshi

30
エラリー・クイーンの全小説、ラジオ・テレビドラマの脚本、EQMM誌の編集、名義貸ししたゴーストライターによる作品にまで言及した、まさに決定版の評伝。ミステリ黄金期の活躍は周知のものだったが、ラジオドラマの人気がこれほどとは思わなかったし、代作を公式として認めているのも興味深い。時代の流れの中で必然的に形を変えてきたクイーンという作家の複雑で多面的な要素をよくぞここまでまとめ上げたなぁ。本国での復興を期しているみたいだが、こんな詳細な評伝はクイーン作品が読み継がれている日本でしか売れないと思う。2017/08/01

くさてる

27
エラリー・クイーンの評伝。まさにクイーンのすべてといってもいい詳細さで、その圧倒的な仕事量とその陰にあった生々しい苦悩は、胸に迫るほど。ミステリマニアであれば楽しめること請け合いの本ですが、マニアというほどのレベルに達していないこの身としては、読み通すのがやっとという内容でもありました。2022/02/23

本木英朗

25
第1作『ローマ帽子の謎』から始まって、〈覆面〉作家時代の逸話や、『十日間の不思議』『九尾の猫』を巡って激しい論戦を繰り広げた合作の内幕、ダネイとリーの知られざる横顔まで、まさにエラリー・クイーンのすべてがわかる1冊である。またいつか読もうと思う。2021/06/18

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