リリアン卿―黒弥撒(くろみさ)

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リリアン卿―黒弥撒(くろみさ)

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336060952
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

奔逸な青年貴族リリアンの放蕩の人生を、オスカー・ワイルド事件や自身が惹起した少年愛事件を元に描いた、衝撃の半自伝的問題作。美しく奔逸な青年貴族リリアンの放蕩の生を、オスカー・ワイルド事件や作家自身が実際に惹起した少年愛スキャンダル「黒ミサ事件」を元に描いた衝撃の問題作、ついに邦訳! 絢爛で暗澹たる耽美と退廃に彩られた、鮮烈で狂おしい愛と憎悪の物語。

ジャック・ダデルスワル=フェルサン[ジャックダデルスワルフェルサン ]
パリ生まれの作家、詩人(1880-1923)。製鉄業で財をなした男爵家の莫大な遺産を若くして相続する。かの有名なフェルセン伯爵の子孫を名乗り、世界を旅しながら創作を続けた。自宅に少年たちを招いて「黒ミサ」を行ったとして逮捕、事件をもとに代表作『リリアン卿』を執筆する。後半生はカプリ島に拠点を移し、恋人ニーノと共に過ごした。コカインの過剰摂取により死去、自殺と見られている。自らの作品のみならず、雑誌「アカデモ」の創刊を通じて同性愛の問題に正面から取り組んだ点では先駆的な文学者であった。

大野露井[ オオノロセイ ]
本名ロベルト。1983年生まれ、東京都出身。国際基督教大学卒、同大学院修了。博士(学術)。日本社会事業大学専任講師。専門は古典を中心とする日本文学、比較文化、文学理論。

内容説明

傲慢かつ繊細、孤独かつ優美な呪われたナルキッソス―美しく奔逸な青年貴族リリアンの放蕩の生を、オスカー・ワイルド事件や作家自身が実際に惹起した少年愛スキャンダル「黒ミサ事件」を元に描いた衝撃の問題作、ついに邦訳!絢爛で暗澹たる耽美と退廃に彩られた、鮮烈で狂おしい愛と憎悪の物語。

著者等紹介

ダデルスワル=フェルサン,ジャック[ダデルスワルフェルサン,ジャック] [d’Adelsw¨ard‐Fersen,Jacques]
パリ生れの作家、詩人(1880‐1923)。製鉄業で財をなした男爵家の莫大な遺産を若くして相続する。かの有名なフェルセン伯爵の子孫を名乗り、世界を旅しながら創作を続けた。自宅に少年たちを招いて「黒ミサ」を行ったとして逮捕、事件をもとに代表作『リリアン卿』を執筆する。後半生はカプリ島に拠点を移し、恋人ニーノと共に過ごした。コカインの過剰摂取により死去、自殺と見られている

大野露井[オオノロセイ]
本名、ロベルト。1983年生れ、東京都出身。国際基督教大学卒、同大学院修了。博士(学術)。日本社会事業大学専任講師。専門は古典を中心とする日本文学、比較文化、文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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syaori

40
世紀末のデカダンスな雰囲気に満ちたリリアン卿の伝記。作者が実際に起こした黒弥撒事件を描いていて、登場人物たちもモデルが指摘できるというとついゴシップ的な興味で臨んでしまいますが、物語が始まると、その中にたっぷり盛り込まれている作者の美意識に溺れてそんな興味は後ろへやられてしまいます。リリアン卿のエロスとタナトスに魅入られたような孤独、頽廃と悪徳とに浸り、酔う美意識は作者自身のものでもあるのでしょうが、それが美しく昇華されていて、利己的で孤独で美しい、だれもを魅了するリリアン卿にただただ魅せられていました。2017/02/14

星落秋風五丈原

28
実在の事件を元にしたフィクション。フランス王妃と恋に落ちたフェルゼンの末裔(嘘かほんとか)が同性愛者というのは物語としてできすぎてる。2016/12/23

nightowl

7
亡母の部屋で背徳を知った少年は、ナルキッソスのように自分自身に溺れ、同性愛に耽りながら享楽の限りを尽くす。/主人公の城主である美青年の伯爵が、欧州を股にかけこのようなことをするというだけで気になる人は合うはず。一昔前の少女漫画原作と言われれば納得しそう(目聡い方は既にイラストを描いているに違いない)。恐らく原文もそうであろうと思しき繊細な言葉遣いの訳文に平伏す。2017/05/24

rinakko

6
十九世紀末の、オスカー・ワイルド事件や作者自身が起こした「黒ミサ事件」を元に描かれた鍵小説。爛熟と頽廃と、“花と香水と病的な精神の狂宴"…の中、貪婪と恥に塗れていくナルキッソスの如きリリアン卿の物語。“十五歳。可愛らしく、瑞々しく、生命に満ちて、それが何かもわからぬままに愛を渇望する。愛については本で読んだだけ、あるいは夢に心の声を聞いただけである。”2024/02/02

em

6
作者の写真は、完璧に正統な、気取った美男子そのもの。しかもフェルゼン伯爵の血を引くとは。世紀末芸術が大好きで、ワイルドの世界に陶然としつつ、写真を見ていささか疑問を覚え(本当に無礼)、著者近影は邪魔だと信じていたかつての文学少女に読ませてあげたかった。長々と続く悪魔主義論議もいかにも、です。何故錚々たる巨人たちはこの翻訳に手をつけなかったんだろう。でも今読めることにはありがとうございます。2017/04/03

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