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内容説明
古代ギリシアの哲学と宗教を究め、仏典や和漢の古典と対比する。古代ギリシアの知見から日本を見、仏教者の目でギリシアを読む。聖和学園短期大学元学長の独創的な学術エッセイ。
目次
第1部 古典ギリシアの運命観と論法(運命をになうもの―アリストテレスの「人は人を生む」の理解;説得と二分割法―二分割法を巡る死闘・真理を授ける教育・芝居を見せる説得;二つのからだのディオニューソス―残酷でしかも慕わしい二重性の神;エロースの相―古典ギリシアからインドと大和に及ぶ愛の探究と讃美 ほか)
第2部 古典ギリシアの冥界に見る「蛙の浄土」(冥府往還の準備に―ヘーラクレースに教えを乞うディオニューソス;冥府の渡守のことばから―英雄テーセウスと渡守カローンと冥土近辺の人ケルベリオス;エムプウサの周辺―三途の川を越えた死者を待ち受け困らせる変幻自在の女妖怪;イアッコス神―祭における突発的な叫びに由来する神の探究 ほか)