出版社内容情報
「司祭像」をテーマに、19世紀フランスの政治・社会を映すユゴー、ゾラ、リラダンらの作品を考察。文学研究に新たな視点を齎す書。
ユゴー、ゾラ、バルベイ――19世紀フランスの文学と社会を読み解く.
「司祭像」をテーマとして、複雑に錯綜する19世紀の政治・社会、歴史を映すユゴー、ゾラ、リラダンらの作品を精緻に考察。また、実在した司祭たちの思想と人物像を分析、聖職者が置かれていた政治・社会的状況を考究し、文学研究に新たな視点をもたらす。
【著者紹介】
1956年東京に生まれる。奈良女子大学卒業。筑波大学大学院修士課程を経て、リヨン第二大学博士課程修了。現在日本大学法学部教授。19世紀フランス文学専攻。
内容説明
「司祭像」をテーマに、複雑に錯綜する19世紀の政治・社会、歴史を映すユゴー、ゾラ、リラダンらの作品を詳しく考察。また、実在した司祭たちの思想と人物像を分析することで、19世紀フランスにおいて聖職者が置かれていた政治・社会的状況を考究し、文学研究に新たな視点をもたらす。
目次
第1部 政教条約下の教会と聖職者(三人の司祭たち;「コングレガシオン神話」と王政復古期の司祭像)
第2部 ラムネの光と影(サヴォワの助任司祭の後継者たち;サント=ブーヴ―二つのキリスト教)
第3部 「絶対」の人、過去の人(ヴィクトル・ユゴー―異端審問から大革命へ;エルネスト・ルナン―「抽象を本質とする人々」の隠喩)
第4部 反自然としての司祭像(ジュール・ミシュレ―司祭と女性;エミール・ゾラ―ジェズイット神話と「例外的な存在」としての司祭)
第5部 「彼方」の証人たち(二人の「真夜中の司祭」―バルベイ・ドールヴィイ、ヴィリエ・ド・リラダン;信仰の探求と一九〇一年の結社法―J.K.ユイスマンス)
著者等紹介
江島泰子[エシマヤスコ]
日本大学法学部教授。文学博士(リヨン第二大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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