童貞王

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336059451
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

バイエルンの「狂王」として名高いルートヴィヒ2世と、音楽界の巨匠リヒャルト・ワーグナー、実在の二人をモデルにした長編小説。

バイエルンの「狂王」として名高いルートヴィヒ2世と、音楽界の巨匠リヒャルト・ワーグナー、実在のこの二人をモデルにした長編小説、本邦初訳。俗世間から隔絶した人工楽園に住む美貌の王フリードリヒ2世と、魔的な天才作曲家ハンス・ハンマー──19世紀末を舞台にした、〈耽美主義者と魔術師〉の聖なる物語。

【著者紹介】
1841年-1909年 フランスの詩人・文士・評論家。幅広い分野で才能を見せ、多くの詩や評論、戯曲、長編小説や短編小説を著す。有名な著作として小説は『童貞王』、『メフィストフェラ』、詩集に『葡萄畑のつぐみ』、戯曲では『スカロン』、『アヴィラの聖女』が挙げられる。また、ルノワールなどと並ぶフランス初期のワグネリアンの一人として著名である。

内容説明

狂王ルートヴィヒ二世と巨匠ワグナーに材を得た絢爛たるモデル小説。俗界から隔絶された美と幻想の人工楽園に住み、夢を現実に生きた美貌の純潔王の、聖なる悲劇の物語。本邦初訳。

著者等紹介

中島廣子[ナカジマヒロコ]
1946年生れ。大阪市立大学名誉教授(専門分野はフランス世紀末文学・文化)

辻昌子[ツジマサコ]
1974年生れ。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了、大阪市立大学非常勤講師(専門分野はフランス世紀末文学・文化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

27
一部の関係者が存命中に書かれたせいか、ワグナーに対してはわりと控えめ、お亡くなりになっているル―ドヴィヒに対してはとことん突っ走るキャラに設定。ラストはまるで三島由紀夫の『金閣寺』。美に殉じたというよりは、肉感的に迫って来る女性グロリアーナ=現実への恐怖からただ逃れたくて死に走ったとも思える。一番ツボだったのは第二部の初登場シーン。羊飼いに扮して笛を吹くのはいいが白い毛皮をまとうあたりでごっこ遊びから抜けられていない。水車小屋作ったアントワネットといいどうして滅びの君は揃いも揃ってごっこ遊びに逃げるんだ。2015/10/27

TSUBASA

17
チューリンゲン王ルートヴィヒ二世は詩に耽溺していたが、生々しい性の営みを目の当たりにして愛のおぞましさを感じてしまう。あらゆる男を虜にする女を前にした王は。実在したルートヴィヒ二世やワーグナーなどの人物をモデルにした小説とのことだったが、そのモデルの人物がなっかなか出てこないし、くどくて読みにくい文体だった。しかしルートヴィヒやワーグナーが生きていた時代に書かれていて、しかもワーグナー音楽の力を世間に知らしめた作品だったとは。その時代の作品にしてはなかなかスキャンダラスな要素が多かったのは興味深い。2017/02/28

ラウリスタ~

12
フランス19世紀末のワーグナー熱を引き起こした作品、なんて真面目に読んでいたら・・・。3部構成、一部でヒロインの大女のヴィーナス娼婦グロリアーナの物語、2部で主人公のフリードリヒ王の物語(いかに女性恐怖になったか)、三部でこの二人の不可能な出会い。1部は素晴らしい出来、2部はどうだろう、ルートヴィヒ2世をモデルにしている物語の根幹だが、過去の回想に頼りすぎか、筋の一貫性に難あり。3部は付け足しというか、やっつけというか、ラストはドタバタコメディーぶりには笑うしかない。しり切れとんぼ感は否めない。2016/06/21

Pustota

7
翻訳のこのタイトル、書店ですごく目立つ。訳としていかながものかと思ったけど、ぴったりだ。天上のもの、精神的なもの、純粋なものに憧れて、肉欲と俗世に嫌気がさした若い王子。童貞をこじらせすぎである。正反対の存在である根っからの娼婦は、あくまで自分に忠実に生き、人間のそういう醜さも全てのみ込もうとする。二人にとって音楽が特別なものであるのに、その意味合いが全く異なるのが面白い。言葉の表現が一つひとつ芝居がかっているが、だんだんそれが魔術のようにこちらの心を捕えだす。2020/05/03

黒猫グリ子

2
立派な函入り書籍、帯には「耽美主義者(ルードヴィヒ)と魔術師(ワーグナー)」とある。幻想小説とまではいかなくても王の唯美妄想の小説を期待した。ラスト数ページの受難劇は本当に素晴らしく感動した。が、それ以外はワーグナーが一瞬しか登場しない、ルードヴィヒは現実に悲観するばかりで人工湖にまでゾフィー的な姫に押しかけられ可哀想、そしてこの2人が全く登場しない部分が長過ぎる。ラストが実際の王の死を予見される美しいものだが、それ以外は大衆小説のようで少しバタバタし過ぎているかなと感じた。タイトルは素晴らしい!2015/10/30

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