出版社内容情報
第一次世界大戦から9.11を経てイラク、アフガニスタンにおける戦争まで、戦争へと踏み出す瞬間を、多角的に探った戦争論。
第一次世界大戦から9.11を経て今世紀のイラク、アフガニスタンにおける戦争まで、指導者たちが戦争へと踏み出す「真実の瞬間」を、政治学のみならず、心理学、哲学などの方法論まで駆使して探った異色の戦争論。第二次世界大戦下、「日本のシンドラー」杉原千畝(すぎはらちうね)のビザで一命をとりとめるという稀有な経歴をもつ国際的な政治学者の、混迷を深める国際社会理解に必読の代表作がついに邦訳なる。
第7章 聖地における六十年戦争――イスラエルとアラブ諸国
1 一九四八年のパレスチナ戦争
2 一九五六年のシナイ半島の戦争とスエズ危機
3 一九六七年の六日戦争
4 一九七三年の十月戦争
5 レバノンの悲劇
6 第一次パレスチナ抵抗運動
7 和平プロセス――恐怖と期待
8 第二次パレスチナ抵抗運動とロード・マップ
9 歴史の断絶
10 「戦争の機会」――米国、イスラエル、ヒズボラ
11 ガザを巡る争い
結論
原註
訳註
主要参考文献
訳者による追加参考文献
第8章 戦争愛好家――イランとクウェートに対するサダム・フセインの戦争
1 イラン・イラク戦争――殉教者の代償
2 クウェートに対するサダムの侵略
原註
訳註
主要参考文献
訳者による追加参考文献
第9章 新世紀の新しい戦争――米国とイスラーム世界
1 ジョージ・W・ブッシュ――実務派から十字軍の騎士へ
2 戦争のドラム――二〇〇三年のイラク戦争
3 「戦後の戦争」――占領のジレンマ
4 フセインの捕縛
5 達成された任務
6 イラクの選挙
7 内戦への転落
8 イスラームの下における法と社会――三つの場面
9 アフガニスタンにおけるNATOの戦争
10 二〇〇九年のイラン人民の反乱および核危機
11 サダム・フセインの裁判
12 イラクの過去と未来についての考察
13 何が悪かったのか?
14 事態を正すためには何ができるのか?
結論――帝国の危機
原註
訳註
主要参考文献
訳者による追加参考文献
第10章 なぜ国々は戦争をするのか
1 戦争を決定するもの
2 闇の奥――ルワンダとダルフール
3 歴史から学ぶ
原註
訳註
主要参考文献
訳者による追加参考文献
エピローグ
索引
【著者紹介】
カリフォルニア州のサンディエゴ大学の世界外交特任教授。ハーヴァード大学で博士号を取得、以後ハーヴァード、マサチューセッツ工科、コロンビア、プリンストン、ニューヨーク市立、テキサス州サンアントニオのトリニティの諸大学で教鞭をとった。1970年にはアイオワ州のグリンネル・カレッジとスイスのアメリカン・カレッジから名誉博士号を授与されている。1963年にコロンビア大学のバンクロフト賞を受賞した、The Might of Nations: World politics in Our Timeほか数多くの著書がある。1967年から1974年までは国際連合の政治部副部長の任にあった。また米国外交評議会の会員でもある。
内容説明
第二次世界大戦下、「日本のシンドラー」杉本千畝のヴィザでナチスのホロコーストから逃れるという稀有な経歴をもつ国際的な政治学者が、戦争がもたらしてきた悲惨を新たな視点から多角的に考察した必読の代表作がついに邦訳なる。
目次
第7章 聖地における六十年戦争―イスラエルとアラブ諸国(一九四八年のパレスチナ戦争;一九五六年のシナイ半島の戦争とスエズ危機 ほか)
第8章 戦争愛好家―イランとクウェートに対するサダム・フセインの戦争(イラン・イラク戦争―殉教者の代償;クウェートに対するサダムの侵略)
第9章 新世紀の新しい戦争―米国とイスラーム世界(ジョージ・W・ブッシュ―実務派から十字軍の騎士へ;戦争のドラム―二〇〇三年のイラク戦争 ほか)
第10章 なぜ国々は戦争をするのか(戦争を決定するもの;闇の奥―ルワンダとダルフール ほか)
著者等紹介
等松春夫[トウマツハルオ]
防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授。1962年生。筑波大学人文学類(ヨーロッパ史)卒。早稲田大学大学院政治学研究科(政治思想)修士課程修了。オックスフォード大学大学院社会科学研究科(政治学・国際関係論)博士課程修了。D.Phil(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
Isamash
GASHOW
yo
6ちゃん