なぜ国々は戦争をするのか〈下〉

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なぜ国々は戦争をするのか〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 356,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336059284
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0031

出版社内容情報

第一次世界大戦から9.11を経てイラク、アフガニスタンにおける戦争まで、戦争へと踏み出す瞬間を、多角的に探った戦争論。

第一次世界大戦から9.11を経て今世紀のイラク、アフガニスタンにおける戦争まで、指導者たちが戦争へと踏み出す「真実の瞬間」を、政治学のみならず、心理学、哲学などの方法論まで駆使して探った異色の戦争論。第二次世界大戦下、「日本のシンドラー」杉原千畝(すぎはらちうね)のビザで一命をとりとめるという稀有な経歴をもつ国際的な政治学者の、混迷を深める国際社会理解に必読の代表作がついに邦訳なる。

第7章 聖地における六十年戦争――イスラエルとアラブ諸国
 1 一九四八年のパレスチナ戦争
 2 一九五六年のシナイ半島の戦争とスエズ危機
 3 一九六七年の六日戦争
 4 一九七三年の十月戦争
 5 レバノンの悲劇
 6 第一次パレスチナ抵抗運動
 7 和平プロセス――恐怖と期待
 8 第二次パレスチナ抵抗運動とロード・マップ
 9 歴史の断絶
 10 「戦争の機会」――米国、イスラエル、ヒズボラ
 11 ガザを巡る争い
 結論
 原註
 訳註
 主要参考文献
 訳者による追加参考文献

第8章 戦争愛好家――イランとクウェートに対するサダム・フセインの戦争
 1 イラン・イラク戦争――殉教者の代償
 2 クウェートに対するサダムの侵略
 原註
 訳註
 主要参考文献
 訳者による追加参考文献

第9章 新世紀の新しい戦争――米国とイスラーム世界
 1 ジョージ・W・ブッシュ――実務派から十字軍の騎士へ
 2 戦争のドラム――二〇〇三年のイラク戦争
 3 「戦後の戦争」――占領のジレンマ
 4 フセインの捕縛
 5 達成された任務
 6 イラクの選挙
 7 内戦への転落
 8 イスラームの下における法と社会――三つの場面
 9 アフガニスタンにおけるNATOの戦争
 10 二〇〇九年のイラン人民の反乱および核危機
 11 サダム・フセインの裁判
 12 イラクの過去と未来についての考察
 13 何が悪かったのか?
 14 事態を正すためには何ができるのか?
 結論――帝国の危機
 原註
 訳註
 主要参考文献
 訳者による追加参考文献

第10章 なぜ国々は戦争をするのか
 1 戦争を決定するもの
 2 闇の奥――ルワンダとダルフール
 3 歴史から学ぶ
 原註
 訳註
 主要参考文献
 訳者による追加参考文献

 エピローグ
 索引

【著者紹介】
カリフォルニア州のサンディエゴ大学の世界外交特任教授。ハーヴァード大学で博士号を取得、以後ハーヴァード、マサチューセッツ工科、コロンビア、プリンストン、ニューヨーク市立、テキサス州サンアントニオのトリニティの諸大学で教鞭をとった。1970年にはアイオワ州のグリンネル・カレッジとスイスのアメリカン・カレッジから名誉博士号を授与されている。1963年にコロンビア大学のバンクロフト賞を受賞した、The Might of Nations: World politics in Our Timeほか数多くの著書がある。1967年から1974年までは国際連合の政治部副部長の任にあった。また米国外交評議会の会員でもある。

内容説明

第二次世界大戦下、「日本のシンドラー」杉本千畝のヴィザでナチスのホロコーストから逃れるという稀有な経歴をもつ国際的な政治学者が、戦争がもたらしてきた悲惨を新たな視点から多角的に考察した必読の代表作がついに邦訳なる。

目次

第7章 聖地における六十年戦争―イスラエルとアラブ諸国(一九四八年のパレスチナ戦争;一九五六年のシナイ半島の戦争とスエズ危機 ほか)
第8章 戦争愛好家―イランとクウェートに対するサダム・フセインの戦争(イラン・イラク戦争―殉教者の代償;クウェートに対するサダムの侵略)
第9章 新世紀の新しい戦争―米国とイスラーム世界(ジョージ・W・ブッシュ―実務派から十字軍の騎士へ;戦争のドラム―二〇〇三年のイラク戦争 ほか)
第10章 なぜ国々は戦争をするのか(戦争を決定するもの;闇の奥―ルワンダとダルフール ほか)

著者等紹介

等松春夫[トウマツハルオ]
防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授。1962年生。筑波大学人文学類(ヨーロッパ史)卒。早稲田大学大学院政治学研究科(政治思想)修士課程修了。オックスフォード大学大学院社会科学研究科(政治学・国際関係論)博士課程修了。D.Phil(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

23
88下巻はパレスチナ・イランイラク戦争・クウェート進攻・第二次湾岸戦争と中東の紛争についてです。上巻では相手への恐怖が戦争を後押しした印象でしたが下巻は指導者の使命感や相手と自分達の認識不足そして戦争愛好家という迷惑な性質が戦争につながった。近代になると戦争をひとたび始めると泥沼化して長期化するという印象でした。国家対国家とうい時代は終わったと感じました。2021/07/17

Isamash

9
著者は事例研究から戦争の決定的要因は誤認識の可能性が高いとし、更に①楽観主義(短期の輝かしい戦いの後勝利を得られる確信)②敵に対する歪んだ認識(憎悪と無知に基づく蔑視)③敵大国は自分を攻撃するとの思い込み④敵大国の力の誤解の4つを挙げた。戦争が必然でも運命でもなく人間の誤認識によるということであれば具体的対策が可能であり平和維持に希望が持てると思わされた。ユダヤ人の著者のウイーン脱出から神戸経由上海行きに杉原千畝領事、真鍋良一博士の援助が有り上海での教育にも真鍋氏助力有ったことを記したエピローグには感動。2021/11/07

GASHOW

9
近年の戦争の解説を終えた後に作者のまとめがある。過ちに学ぶことはいくつかあった。国連が中立な立場でなく一方に加担すると長引く。戦争開始国に勝利はない。戦争相手国に「まさかないだろう~」と合理的な判断を期待してはいけない。戦争の愛好家の指導者はいる。解決ができない問題がある。日本でも平和な期間が70年。現生人類は戦争をしてしまう本能があるのかもしれない。女性の首相が増えている。古代では王制を除けば指導者が女性というのはめずらしい。これは女性のほうが戦争を回避することが期待できるからかもしれない。2016/09/02

yo

5
イスラエルとアラブの戦争、サダム・フセインとイランやイラクの戦争、ブッシュ以降のアメリカのアフガニスタンやイラクでの戦争を追った後手、上下巻全体の結論を出す。面白かったのは、そこで検討されている戦争においては「攻撃者は必ず敗北している」ということ。おそらく、戦力比的には勝っていても、正義がこちら側にあるように見えても、一旦戦端を開くと、悪者、侵略者になってしまい、激しい抵抗を受けるのだろう。ここを指摘している点は興味深い。ただ全体的にやはり戦争は悪いものという価値観はぶれないので、そういう前提で読むべき。2016/09/01

6ちゃん

4
下巻は大戦後の中東で起きた戦乱の数々について重点的に解説されている。恐怖と猜疑、憎悪と復讐が繰り返し生じ、数多の犠牲が生じる過程が淡々と綴られており、正直読むのが辛かった。だが、著書と同名の最終章は、著者が最も強調したかったことがこれまでの事例研究を元に解説されており、一気に霧が晴れたようだった。戦争は人の誤りで起きるもの、可避であり、決して「運命」で片付けるべきでない、という強烈な主張は、数々の悲運に遭遇しながらも人の高潔な意思に基づいた行動に助けられた著者ならではの結論で、心に迫るものがあった。2016/02/14

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