スウェーデンの騎士

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スウェーデンの騎士

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336058935
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

貴族の若者と名無しの泥坊、対照的な二人の人生は不思議な運命によって交錯し数奇な物語を紡ぎ始める。波瀾万丈のピカレスクロマン。

1701年冬、シレジアの雪原を往く二人の男。軍を脱走し大北方戦争を戦うスウェーデン王の許へ急ぐ青年貴族と、〈鶏攫い〉の異名をもつ逃走中の市場泥坊――全く対照的な二人の人生は不思議な運命によって交錯し、数奇な物語を紡ぎ始める。泥坊が一目で恋におちる美しい女領主、龍騎兵隊を率いる〈悪禍男爵〉、不気味な煉獄帰りの粉屋、〈首曲がり〉〈火付け木〉〈赤毛のリーザ〉をはじめとする盗賊団の面々ら、個性豊かな登場人物が物語を彩り、波瀾万丈の冒険が展開されるピカレスク伝奇ロマン。

序言
第一部 泥坊
第二部 教会?し
第三部 スウェーデンの騎士
最終部 名無し
 解説

【著者紹介】
1882-1957。プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住。コルテス時代の新大陸を舞台にした歴史小説『第三の魔弾』(1915、国書刊行会)で注目を集め、『ボリバル侯爵』(1920、国書刊行会)、『最後の審判の巨匠』(1923、晶文社)、『スウェーデンの騎士』(1936、国書刊行会)など、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後もルドルフ二世の魔術都市プラハを描いた傑作『夜毎に石の橋の下で』(1953)などを発表。近年、世界的な再評価が進んでいる。

内容説明

1701年冬、シレジアの雪原を往く二人の男。軍を脱走しスウェーデン王の許へ急ぐ青年貴族クリスティアンと、絞首台を逃れた宿無しの市場泥坊は、追っ手をまくため身分を交換して、それぞれの道へ。貴族の泥坊、全く対照的な二人の人生は不思議な運命によって交錯し、数奇な物語を紡ぎ始める。北方戦争時代のシレジアを舞台に、美しい女領主、龍騎兵隊を率いる“悪禍男爵”、不気味な煉獄帰りの粉屋、“首曲がり”“火付け木”“赤毛のリーザ”をはじめとする盗賊団の面々ら、個性豊かな登場人物が物語を彩り、波瀾万丈の冒険が展開されるピカレスク伝奇ロマン。

著者等紹介

ペルッツ,レオ[ペルッツ,レオ] [Perutz,Leo]
1882‐1957。プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住。コルテス時代の新大陸を舞台にした歴史小説『第三の魔弾』(1915)で注目を集め、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。ナチス・ドイツがオーストラリアを併合するとパレスティナへ亡命

垂野創一郎[タルノソウイチロウ]
1958年、香川県生まれ。東京大学理学部数学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

145
レオ・ペルッツという作家は初めてなのですが18世紀初頭の北方戦争の時代の物語で一種の伝奇小説です。日本でいうと国枝史郎、半村良、初期の吉川英治などの作品に似ているような感じを受けました。大人向けの冒険小説とでも言ったらいいのでしょうか。かなりスラスラ読めてしまい楽しめました。ほかにも訳されている作品があるようで今後読むリストに入れとこうと思っています。2016/03/21

HANA

57
『とりかへばや物語』や『王子と乞食』を始めとして、他人と自分の身分を取り換える話は数多い。この本も「交錯する二つの運命」ということでその系譜に連なる一冊かと思いきや、一方の運命に翻弄される様を描いたものであった。最も『王子と乞食』も基本的に動くのは王子だけであったが。そして身を取り換えてからの動きが滅法面白いのである。成功するまでの道筋、成功してからの日々、そしてラスト。序章に感じた一抹の無常感が、上手く道筋を辿ってここに結実する様は見事だった。最初から途中、そして最後まで徹頭徹尾面白く読める一冊。2015/07/22

まさむ♪ね

40
ペルッツさん初読み。意味ありげな美しい装丁も素敵だけれど、名前の響きが好きだな、レオ・ペルッツ。一冊の本をこんなに集中して読んだのは久しぶり、ほぼ一気読みでした。読書心をくすぐる序言からラストの一文のにいたるまで、ページをめくる手を休ませない巧みなストーリー展開が見事です。1936年の作品ですが、まったく古さを感じさせません。ロマン輝く幻想的な描写も素晴らしく、このままなにも手を加えるところなくすぐにでも映画にできそうな歴史冒険物語でした。近々白水Uブックスにて刊行される『第三の魔弾』も読んでみるつもり。2015/07/01

りつこ

35
いかにもぺルッツらしい。幻想と宗教的な味付けがされているけど、主軸になるのは泥棒が貴族と入れ替わるというワクワクするストーリー。教会涜しというゾッとするような悪行を働く主人公だが、その行為自体が天の審判員から罪に問われないというのがなんとも独特。残虐なこういうことをは許されて、むしろ邪な心を抱いていることで有罪とされる。ふしぎな宗教感と生命力のかたまりなような登場人物に圧倒された。2015/07/11

星落秋風五丈原

30
これは悪人の物語なのかと問われるとそうとも言い切れない。プライドばかり高くて世渡りの才覚のないお坊っちゃまが最初の筋書き通りに代父の元に出向いたとしてもその娘が幸せになったとは限らないからだ。むしろ変わったことで娘ともう一人の女性は幸せになったとも言える。そう考えるのはやはり我々が人間だからであり、結果のみでなく行為をも裁く神の考えとは相容れない。やはり神の裁きは公平であり物語はその基本に忠実に従って進む。そうなると困るのは読者だ。もう一度現れるある場面を見た時、あなたの脳裏に去来するのは同情か同意か。2015/08/24

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