出版社内容情報
実録ヤクザ映画『北陸代理戦争』をめぐる男たちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮き彫りにするドキュメント。
《その人を倒さなきゃ、男になれない》――『仁義なき戦い』を超えようとした脚本家、山口組No.2の肩を越そうとした極道、二人の男が出会った時、映画の〈奈落〉の口が開いた……公開後モデルとなった親分が映画の舞台となった場所で殺害された実録ヤクザ映画の極北『北陸代理戦争』(深作欣二監督、高田宏治脚本、1977年東映京都作品)をめぐる男たちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮き彫りにする、映画という魔の奈落に迫るドキュメント。
序 章 北陸代理戦争
第一章 事件 一九七七年四月十三日
第二章 単発で当てても路線が確立しなきゃあかんで 高田宏治と笠原和夫
第三章 「こういう者が福井に残ってたんやな……」というものを作ってくれ
取材/一九七六年十一月
第四章 鉛筆が原稿用紙にこすれる時、電気が走る 脚本執筆/一九七六年十二月
第五章 性転換手術 脚本改稿/一九七七年一月
第六章 県警対東映京都 撮影/一九七七年一月~二月
第七章 こんだけのもんつくったんや、売らないのは会社が悪い
封切と三国事件/一九七七年二月~四月
第八章 神戸はかならず殺ったる 復讐/一九七七年四月~十一月
第9章 女は水を血に変える その後の高田と深作
終 章 それぞれの三十七年
【著者紹介】
1960年生まれ。映画製作者・映画史研究家。慶応義塾大学文学部國文学科卒。98年、シナリオ作家協会大伴昌司賞佳作奨励賞受賞。2011年、『明日泣く』(色川武大原作、内藤誠監督)の製作、脚本を担当。国内のみならずハンブルグ映画祭などで上映される。本書が初めての著作となる。
内容説明
『仁義なき戦い』を超えようとした脚本家、山口組No.2の肩を越こそうとした極道、二人の男が出会った時、映画の“奈落”の口が開いた…公開後、主人公のモデルの組長が映画と同じシチュエーションで殺害された伝説の実録やくざ映画『北陸代理戦争』(深作欣二監督、高田宏治脚本)をめぐる男たちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮き彫りにする、映画という魔の奈落に迫るドキュメント!
目次
序章 『北陸代理戦争』
第1章 事件―一九七七年四月十三日
第2章 笠原和夫対高田宏治―企画一九七六年十月
第3章 両目ができた―取材一九七六年十一月
第4章 太秦蛸部屋寮―脚本執筆一九七六年十二月
第5章 性転換手術―脚本改稿一九七七年一月
第6章 県警対東映京都―撮影一九七七年一月~二月
第7章 奈落へむかう人々―封切りと三国事件一九七七年二月~四月
第8章 暁の7人―復讐一九七七年四月~十一月
第9章 女が水を血に変えるとき―その後の深作と高田
終章 それぞれの三十七年
著者等紹介
伊藤彰彦[イトウアキヒコ]
1960年愛知県生まれ。映画製作者・映画史研究家。慶応義塾大学文学部國文学科卒。98年、シナリオ作家協会大伴昌司賞佳作奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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