出版社内容情報
大恐慌時代のウェストヴァージニア州を舞台とし、多難で紆余曲折の多い人生に勇敢に立ち向かう助産婦の物語。テーマは勇気。
この小説は大恐慌時代のウェストヴァージニア州を舞台とし、多難で紆余曲折の多い人生に勇敢に立ち向かう女姓を描いている。主人公は10代半ばで辛い人生を歩まなければならなくなり、助けられた恩人から受け継いだ助産婦という仕事で直面する生死をかけた営みを織り交ぜながら、主人公の回想と重ね合わせて物語は展開する。出産はストーリーの一部であるほかに日誌のかたちで随所に挿入されていく。また、さまざまな人物との交流を通じて20世紀初頭のアメリカ社会、労働運動、人種問題、信仰、都会と田舎の生活、友情、隣人愛、夫婦愛、殺人事件、懺悔、動物への愛情、互助精神、そして恋愛など大衆小説のあらゆる要素を含み、目に見えるような描写によって一編の映画を見るようである。この小説を貫くテーマは勇気であり、ホープ川は主人公の魂の浄化の場として象徴的に登場する。
「アメリカ小説界の注目すべき新人が人生の奇跡を謳歌し、心を奮起させる作品を生む。この小説は長く私の心に生き続けるでしょう」 エイミー・ヒル・ハース(アメリカ人作家)推薦。
【著者紹介】
パトリシア・ハーマン(Patricia Harman)は30年以上にわたり助産婦として女性の健康問題と関わってきた。ハーマンは1960年代、70年代の若い頃に全国を点々と旅し、積極的に社会活動に参加する生活を送ってきた。この小説には自宅出産のみならず彼女の過去のさまさまな体験が生かされている。本書は『青い綿のガウン――助産婦の回顧録』(2008年)、『大きく両手を広げて――助産婦の旅』(2011年)に次ぐ3作目で自宅出産に関わった体験を小説にしたかったとのこと。
内容説明
多難な人生に立ち向かう女性がいた。孤児となり苛酷な運命の波に翻弄され続けるが、恩人から助産婦を受け継ぐことになる。日々直面する生死をかけた営みのなかでも生来の豊かな感受性、正義感、やさしさで人々を包みこむ。20世紀初頭のアメリカ社会―貧困、人種、信仰、労働、都市と農村、友情、恋愛、夫婦愛などを一編の映画を見るように描写する。この作品を貫くテーマは勇気であり、ホープ川は主人公の魂を浄化する場である。
著者等紹介
ハーマン,パトリシア[ハーマン,パトリシア] [Harman,Patricia]
看護助産婦として全国各地で講演している。1960年代、70年代に共同農場の助産婦となり、後にオハイオ州立大学、ケース・ウェスタン・リザーブ大学、およびウェストヴァージニア大学で看護助産婦を務めた。現在、ウェストヴァージニア州モーガンタウンの近郊に住む
中村哲也[ナカムラテツヤ]
1989年、帝京大学医学部大学院修了。1991年、板橋中央総合病院院長就任。2006年、関東・東北・北海道に複数の医療法人を有するIMSグループの理事長に就任。2007年、板橋中央総合病院総院長となる。現職として、アジア慢性期医療協会理事長、全国公私病院連盟常務理事、板橋中央看護専門学校、イムス横浜国際看護専門学校の校長などを兼ねる
小林政子[コバヤシマサコ]
1972年、明治学院大学英文学科を中退し外務省入省。リスボン大学にて語学研修。主に本省では中近東アフリカ局、国連局原子力課など。在外ではブラジル、カナダに勤務。1998年外務省を退職し翻訳を志す。ユニ・カレッジにて日暮雅道氏、澤田博氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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