出版社内容情報
ポルノ作家の僕は、ダンスホールで出会った女性を妊娠させてしまう。一方最愛の伯母は死に瀕していた。愛、欲望、死をめぐるドラマ。
ポルノ小説の執筆で生計を立てる僕は、ある晩、ダンスホールで出会った女性と一夜を共にし、恋愛感情もないまま関係を続け妊娠させてしまう。
現実を受け入れようとせず、関係を断とうと女性に対して冷淡な態度で接する一方で、入退院を繰り返す伯母は不治の病に体をむしばまれていた。
そんななか、伯母の入院している病院の看護婦とダンスホールで出くわし、僕の感情は大きくゆさぶられる。
愛と欲望、生と死がからみあうこの世界で僕が行き着く先は――
【著者紹介】
1934年アイルランドのダブリンに、警察官の父と小学校教諭の母との間に生まれる。大学を卒業後、小学校教員となる。1963年The Barracksで作家としてデビュー。1965年の第二作『青い夕闇』が発禁処分を受け、教員の職を失い、ロンドンに出て、臨時教員や建築現場の労働者として働く。スペイン、アメリカなどを転々としたすえ、1970年にアイルランドに帰国、再び小説の執筆を始める。Amongst Women(1990)でアイリッシュ・タイムズ賞などを受賞、またイギリスのブッカー賞の候補作にもなった。国中から尊敬を集める、現代アイルランドを代表する作家の一人である。2006年死去。
内容説明
ポルノ小説の執筆で生計を立てる僕は、ある晩、ダンスホールで出会った女性と一夜を共にし、恋愛感情もないまま関係を続け妊娠させてしまう。現実に向き合おうとせず、関係を断とうと女性に対して冷淡な態度で接するいっぽう、幼い頃から自分を育ててくれた最愛の伯母は不治の病に体をむしばまれていた。そんななか、伯母の入院している病院の黒髪の看護婦と偶然ダンスホールで出くわし、僕は魅力的な彼女に心を動かされる。愛と欲望、生と死が複雑にからみあうこの世界で僕が行き着く先は―アイルランドを代表する作家の中期の代表作。
著者等紹介
マクガハン,ジョン[マクガハン,ジョン][McGahern,John]
1934年アイルランドのダブリンに、警察官の父と小学校教諭の母との間に生まれる。大学を卒業後、小学校教員となる。1963年The Barracksで作家としてデビュー。1965年の第二作『青い夕闇』(The Dark)が発禁処分を受け、教員の職を失い、ロンドンに出て、臨時教員や建築現場の労働者として働く。スペイン、アメリカなどを転々としたすえ、1970年にアイルランドに帰国、再び小説の執筆を始める。Amongst Women(1990)でアイリッシュ・タイムズ賞などを受賞、またイギリスのブッカー賞の候補作にもなった
豊田淳[トヨダジュン]
1956年静岡県生まれ。慶應義塾大学文学部英米文学科卒。現在、神奈川県立横浜栄高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nina
猫のゆり
hiyo07
ローリングエルボー
春ドーナツ