内容説明
作家たちが書き残した戦場の前線、行事、捕虜たちの扱い…果たして伝えられる虐殺や虐待はあったのか!?戦争画と彼らの従軍記が物語る大東亜戦争の実相。
目次
第1章 没収された従軍画家の本(GHQが変容させようとした歴史;GHQに没収された本 ほか)
第2章 従軍画家の戦争画(「戦争画」にたいする戦前の美術界の動向;「南昌・武漢攻略戦」と戦争画 ほか)
第3章 GHQと百五十三点の戦争画(無期限貸与された戦争画;アメリカで発見された戦争画 ほか)
第4章 戦争画と戦争責任(戦後の一部日本人の豹変;軍医画家「宮田重雄」の藤田嗣治批判 ほか)
著者等紹介
溝口郁夫[ミゾグチイクオ]
昭和20年鹿児島県生まれ、北海道大学工学部卒業。八幡製鐵入社、製鉄所(八幡、君津、堺、広畑、室蘭)の設備建設、建材開発などに従事。新日本製鐵(本社)退職後、南京事件(百人斬り競争)、ビルマ独立義勇軍などを調査研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aby
4
カラー図版が小さくて少ない.それぞれの絵がどのような経緯で描かれたかを記している.絵を見たい人には向かない.2014/09/17
春ドーナツ
3
渋い本だなあと出版元を確かめると国書刊行会。戦前の出版社みたいな名前。 「本の雑誌」で特集が組まれていた号をたまたま読んで、凄いな国書刊行会! と思ったが、詳細は割愛。2015/09/19
onepei
2
よく調べているような気もするけど、著者の姿勢がイマイチわからなくて、読みづらい。あと、ちょくちょく登場する史観がジャマ。2011/10/12
かお
1
もっと絵画についての解説が欲しい あと絵画の画質が悪すぎ2012/07/06
mi
0
戦争画を再考することは非常に重要で、そのためにGHQ没収本を検証するのはとても価値のある研究ではあるが、著者の南京事件への歴史認識など論点にぶれがある。また出典として「ウィキペディア」としか記載されず、該当記事のURL、閲覧日が記されていない部分があるなど技術的な問題も散見される。2015/11/10