出版社内容情報
大好評爆笑シリーズ第13弾。ウッドハウス最晩年90歳の時の小説を本邦初訳。ジュニア・ガニミード・クラブのあのクラブブックの秘密が漏洩か?天才執事ジーヴスの今回の活躍はいかに。
【著者紹介】
1881年~1975年。イギリスの国民的作家。数多くの長篇・短篇ユーモア小説を著して、幅広い読者に愛読されている。
内容説明
“ジュニア・ガニュメデス・クラブ”の最高機密。あのマル秘クラブ・ブックが暗黒の魔の手に!?大好評シリーズ第13弾、瞬間ギャグも冴えわたるウッドハウス90歳時の傑作爆笑長篇小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
何回よんでも楽しく、新しい発見があるこのシリーズ。ロマンスにはまる前は婚約を繰り返す(破棄されまくる)この男に大笑いしていた自分。でも思う。ほぼ多くのロマンス作家はそれがわかっていて「バーティ」や「ロディ」や「グロソップ」を登場させてるんじゃないかな、と。先日アーチャーを原著で読んで、キンドルならウッドハウスも原著でイケる気がしてきたっす。2018/03/16
藤月はな(灯れ松明の火)
22
バーティに襲来する強敵、夢見がち困ったちゃんと高慢ちき嬢様との再婚約の危機、ダリア叔母さんの突飛な行動に危機に陥るバーティ、アナトールを巡る戦い、爆笑必至の議会に大いに笑わさせていただきました(笑)完結らしい巻に戸惑いながらもジーヴスのクリスチャン・ネーム、ジーヴスがバーティに仕える理由が明らかにもなり、ほのぼのしました。2011/08/12
びっぐすとん
20
図書館本。マンネリ化しているので流し読みしていたらある一文に目が覚めた。全14巻の13巻目にしてジーヴスのファーストネーム判明!読者だけでなくバーティーも今まで知らなかったのかーいっ!ジーヴスの叔父さんのフルネームは知ってるのに?どんな雇用関係なんだ!睡眠薬仕込んだり、頭脳だけでなく行動もずば抜けてるジーヴス空恐ろしい。MI6なんじゃ?現代では不適切な発言になるけど、当時の社会通念、本人の結婚願望を鑑みてフローレンスには行かず後家になって欲しいわ。何様?振り回される男性陣が不憫過ぎる。とうとうあと1冊!2022/03/13
たまきら
17
ロマンス歴史小説をたっぷり読んで公爵やら子爵やらわらわら登場する貴族たちのきらびやかな姿を愛でた後、この本を読むのが私の密かな楽しみ。どちらも最後がわかっているので安心して読めるところがポイントです。…わ~っはっはっは!「主人」よりも数段上をいくジーヴスが大好き。彼がことごとくオロカなご主人の縁談を破壊していったり、立てているようで手のひらの上で転がしているのが小気味いいんだよな~。2016/02/18
Saku
15
お人よしで間が悪いバーティーが帰ってきた。今回もおばさんから電話がかかってくる辺りからイヤな予感しかしないのである。本人も周りも不思議がるが人間関係を見てみると周りで婚約の話がこじれると二番手にバーティーの名前が挙がるくらいモテている。間抜けではあるが引き受けた事はやり通すところに男気を感じるのかもしれない。この物語を書いた時ウッドハウスは90歳だったという事だが、全く衰えを感じさせず安心して楽しく読めた。 2023/05/26