内容説明
幻想芸術の魔術師が描くルイス・キャロルの夢の王国。新装版にて待望の復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
74
『アリス・オンパレード』第7弾。チェコの映像作家でシュールレアリストとも目されているシュヴァンクマイエル画のアリスだ。これは物語であるよりも、むしろシュヴァンクマイエルのアリスをテーマとしたコラージュ集といった趣き。本も大きく、縦30.5cm,横22cmの大判サイズだ。しかも、ジャケットからもわかるように一番大きく名前が書かれているのが、シュヴァンクマイエル。ルイス・キャロルはうんと小さなサイズだ。訳者にいたっては奥付に小さく久美里見とあるだけ。「夢は自由の王国」というシュヴァンクマイエルを楽しむ本だ。2013/08/24
Yuuki.
22
幼児の頃、実写版アリスを録画したビデオを擦り切れるほど何度も観たものの、活字で読むのは今回が初。読んでみると、世界中で受け入れられたのが不思議なほど不条理。とても面白かった。言葉遊びやジョークが多いので、原書や他の方の訳がどのように書かれているのか気になる。日本語の語彙力とギャグのセンス次第で訳の印象が変わりそう。お目当てのシュヴァンクマイエルの挿絵は期待通り!不気味なアリスに卑猥なキノコ…。どの挿絵もシュヴァンクマイエルらしく、よく見かけるアンティーク調のお洒落可愛いアリスのイメージからは程遠い。2018/02/13
skellig@topsy-turvy
16
シュヴァンクマイエルの作品が挿し挟まれたアリス大型本。摩訶不思議の変ちくりんで面白い。でもやはり独自性が強いから、挿絵という状態より作品集としてまとめて鑑賞したいかも。表紙なんかも可愛いので本棚に置くとわくわくしそう。2013/06/08
✿yoko✿
7
大好きな作品をまた違った形で楽しめました。2014/09/15
シュエパイ
7
お、おぉ・・・おぉ?何だろう、この感じ・・・ちみっこの頃にこの挿絵で本を読んだら、泣き出すか、凄く気に入るかの2択だな……。というか一瞬、表紙を見てアリスだと理解するのを脳が拒否しかけたよっ。怖いのだよっ!あ、それはともかくとして中身はアリスのままなので(当たり前だ)懐かしく楽しかったですよ。「トランプにそんなことできるわけないじゃない!」みたいなことを叫んで夢が覚めるあたり、なるほどなー、って気がして♪2011/06/06