出版社内容情報
『一九三六』の続篇である。1936年の末に起こった西安事件は大陸の内戦を停止させ、中国軍を一致して抗日に向かわせ、イギリスとソ連が手を組むという欧州戦線が見え隠れする。日本の歴史がこのような世界の歴史と一体化していたことを明らかにする。解説:西尾幹二
【著者紹介】
明治34年東京生まれ。旧制五校、京帝大哲学科卒。昭和12年から「世界史話大成」「世界興廃大戦史」などの大著に取り組む。戦後著書はGHQに没収され一時公職を追放される。間もなく地球主義、未来学という概念を提唱。「ロシア大革命史」「未来学原論」などの大著を刊行。山中湖村に隠棲しつつも戦後の外交に隠然たる影響を与えた。
内容説明
GHQが没収した仲小路彰の世界戦史。時局の息づまる駆け引き、日中戦争‐暗闘の力学を洞察している。
目次
世界經濟戰の展開
列強軍備擴張
資源獲得戰の激化
中國共産黨の抗日戰即時決行計畫
一九三七年初頭の二つの戰線
廣田内閣より林内閣
ソ聯の内的苦悶
ナチス建設の成果
抗日國共合作
スペイン革命戰爭の展開過程〔ほか〕
著者等紹介
仲小路彰[ナカショウジアキラ]
明治34年東京生まれ。父、廉(第3次桂・寺内両内閣の農商務大臣)の次男。大正6年第五高等学校入学、大正13年、東京帝国大学文学部哲学科卒。大正11年東京帝大在学中に、長編戯曲「砂漠の光」を新光社より刊行。昭和16年(財)日本世界文化復興会(終戦後、文化建設会と改称)を設立。昭和21年渋沢敬三・川添浩史等と(財)文化建設会の地球文化研究所設立。昭和22年恒久平和確立のため地球主義(グローバリズム)を提唱。昭和59年9月1日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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