内容説明
司馬遷の大古典「史記列伝」の第一列伝から第十八列伝までの新訳を収録。独自の史観が活かされた斬新で明晰な訳文。書き下し“史記考証”(未発表)も同時に収め、巻末には『史記』に関する論文七編を掲載。
目次
伯夷列伝第一
管晏列伝第二
老子韓非列伝第三
司馬穣苴列伝第四
孫子呉起列伝第五
伍子胥列伝第六
仲尼弟子列伝第七
商君列伝第八
蘇秦列伝第九
張儀列伝第十〔ほか〕
著者等紹介
宮崎市定[ミヤザキイチサダ]
1901‐95年。長野県生れ。京都大学東洋史科卒業。東洋史学者。44‐65年京都大学教授。中国史、アジア史の体系化に、画期的な業績をのこす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nizi
5
最近宮崎市定をよく読んでいるのでつい買ってしまった。春申君までしか訳出されていないが、完訳されたらどのような面白さになったのかと思うと、つくづく惜しい。2025/02/23
URI(病気養生
0
李斯伝を解読するに当たり司馬遷は民間講談を取り入れすぎだとの話がなかなか軽妙だった2016/01/27
kamayan1192
0
『史記』は当時の市場で演じられたものなどを書きとめたものだ、という分析などが後半にある。2014/11/13
DEN2RO
0
東洋史学の碩学が遺した現代語訳18篇(列伝第一から第十八)と未発表の史記考証、および史記に関する論文を収めた本です。すらすら読めるものではありませんでしたが、一篇一篇十分に面白く、楽しむことができました。史記の成立に関する考察と訳文が呼応しています。2019/10/05
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