内容説明
揺らぐ中東、政治とイスラーム自由主義の実態、エジプト人父子2世代の思想の系譜をたどる。
目次
第1章 序論
第2章 アフマド・アミーンとその時代
第3章 フサイン・アミーンとその時代
第4章 イスラーム論
第5章 文明論
第6章 政治論
第7章 結語
著者等紹介
水谷周[ミズタニマコト]
1948年京都生まれ。イスラーム研究家。京都大学文学部卒業、米国ユタ大学中東センター博士(歴史)。アラブイスラーム学院元学術顧問、中東国際法事務所(ベイルート)上級顧問、日本ムスリム協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドウ
3
アフマド・アミーン、フサイン・アミーン親子の著作・論考を通じて、1930年代以降のエジプトにおける自由主義的なイスラーム思想を粗描する。アフマドに興味があって読んだので、1・2・5・7章のみ(何故この二人なのかについて親子という以上の説得的な理由も無かったし)。西洋的な合理的思考法を身に付けた人間を「西洋に対する敵愾心を持っていた」と結論付けるのは余りに軽薄な考察。自分の蔵書コレクションをひけらかすだけの本の写真も興醒め。平易に日本にイスラームを紹介するのを目指した結果が、こんな雑な議論ですか。2017/06/10