内容説明
読本、合巻、歌舞伎、浄瑠璃、マンガなど様々なジャンルに登場する、妖しくも魅力的な妖術使いたちと、彼らが駆使する妖術の数々を、妖術を使う場面を描いた魅力あふれる図版とともに、縦横無尽に語り尽くす。
目次
隠形の術
飛行の術
分身と反魂の術
蝦蟇の術
鼠の術
蜘蛛の術
蝶の術
妖術を使う動物
妖術を使う人々
愛される妖術使い
著者等紹介
佐藤至子[サトウユキコ]
1972年、千葉県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、日本大学文理学部准教授。専攻、日本近世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jinxixiuwen
1
読本・合巻・歌舞伎など様々なジャンルに登場する妖術や妖術使いたちの物語が要領よく紹介されている。これだけ多数の妖術使いが紹介された本は初めての経験で、実に面白く読めた。妖術を使う場面を描いた図版が多く紹介されているのも嬉しい。難点は多くの事例を紹介することに重点が置かれており個々の説明・分析が少々物足りないこと、妖術を軸とした分類になっている為一つの物語・人物が複数箇所に登場し散漫な印象を受けること。余談だが、彼等妖術使いが主に登場する舞台は読本であり、浄瑠璃・文楽ではあまり活躍してくれないのが寂しい。2015/04/25
いちはじめ
0
「妖術使いの物語」というより、物語に出てくる妖術使いの術がどう描かれているかにポイントをおいている感じ。カラー図版も多く見ていて楽しいが、今一つ深みにはかけるかな2010/05/12